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ボリビア 検定1級

チキトスのイエズス会ミッション

2021年11月18日

文化遺産
遺産名:
チキトスのイエズス会ミッション
Jesuit Missions of the Chiquitos
国名:ボリビア
登録年:1990年
登録基準:(iv)(v)
概要:
ボリビアのイエズス会伝道所群は、スペインによる植民地化の過程で、イエズス会によって建造された伝道用の集落群である。それらは、ボリビア国内でも、特にサンタクルス県北部やベニ県に見られる。そのうち、サンタクルス県チキトス地方に残る伝道所群は「チキトスのイエズス会伝道所群」として、ユネスコの世界遺産に登録されている。

スペインがボリビアを入植したときには、様々な会派の修道士たちが、12使徒になぞらえうる新大陸の伝道活動に参加した。彼らが作った建造物・集落群は「ミシオネス」(Misiones) あるいは「レドゥクシオネス」(Reducciones) と呼ばれた。日本語では「伝道所」「伝道施設」「布教村」などの訳が当てられる。伝道所の建設に熱心だったのは、イエズス会とフランシスコ会である。イエズス会士たちによって建てられた施設群は、特にチキトス地方の人々の歴史にとって、逸することの出来ない足跡を残している。

イグナチオ・デ・ロヨラによって創設され、ローマ教皇パウルス3世によって認められたイエズス会は、1540年以降、その伝道施設を新大陸に築き、先住民への宣教を企図した。その活動のために様々な地を巡った結果、征服者たちの新たな領土の発見に結びついたこともあった。ボリビアでの宣教は、有名な黄金郷伝説エル・ドラードあるいはパイ・ティティの調査にも大きく影響されていたと考えられている。

バロック様式と地元のつとめて装飾性に乏しい様式の組み合わせが、チキトスなどでの真の芸術的試みを創出した。この試みは、信者たちの混交によってなおも洗練されていき、その結果、全くの独自な美しい様式(メスティソ様式)が、創出から3世紀以上を経た今でもなお伝えられている。

建造物群の中でも土台となっているのは、最初に建てられたサン・ハビエル伝道所である。このシェーマが、他の伝道所群の中においても、変化を伴いつつ繰り返されている。サン・ハビエル伝道所は、教会、作業場、学校、住居などが並ぶ広大な地区を伴うモジュール式の構造になっており、特殊な建築様式の土台であると同時に、都市の建造物群の配置の原型にもなっている。

Misión de San Xavier, Patrimonio de la Humanidad., Flickr

(Wikipediaより)

動画による紹介

Jesuit Missions of the Guaranis: San Ignacio Mini, ... (UNESCO/NHK)

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