ベトナム 検定1級

古都ホイアン

2021年11月21日

文化遺産
遺産名:
古都ホイアン
Hoi An Ancient Town
ベトナム
登録年:1999年
登録基準:(ii)(v)
概要:
ホイアン市とは、ベトナム中部クアンナム省の都市であり、ダナン市の南方30キロ、トゥボン川(ホアイ川とも呼ばれる)の河口に位置する古い港町である。人口は約120,000人。ファイフォ 、フェイフォ(Faifo、費福)と呼ばれたこともある。中国人街を中心に古い建築が残り、1999年(平成11年)に「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。旧市街とチャム島は、2009年よりユネスコの生物圏保護区にも指定されている。

16世紀末以降、ポルトガル人、オランダ人、中国人、日本人が来航し国際貿易港として繁栄した。1601年には広南阮氏は、徳川家康に書簡を送って正式な国交を求め、江戸幕府との取り引きが急速に拡大した。朱印状による約30年間にわたる朱印船貿易のうち、広南には71隻が入港した。ホイアンには大規模な日本人街や中国人街が形成され、1623年にはオランダ東インド会社の商館も設けられるなど、繁栄を誇ったが、間もなく江戸幕府の鎖国により、日本人の往来が途絶え、オランダの商館も1639年に閉鎖された。

17世紀後半、清朝と鄭氏台湾との対立から遷界令が出されたことは、さらにこの地域の交易を停滞させ、一時期の繁栄は失われていった。1770年代には、西山(タイソン)党の乱によって、町は完全に破壊されたが、やがて再建され、19世紀まで繁栄した。しかし、ホイアンと南シナ海を結ぶトゥボン川に、土砂が堆積して川底が浅くなった結果、大型船の往来に支障を来たす事となり、国際貿易港としての繁栄は、ダナン港へと移行した。一方で、街並みは残され、ベトナム戦争時代に破壊されることもなく、現在に至るまで当時の繁栄ぶりを今に伝えている。

Flickr

(Wikipediaより)

関連動画へのリンク

世界遺産クイズ

古都ホイアンの説明として、正しいものはどれか

-ベトナム, 検定1級
-