エルチェの椰子園, Flickr

スペイン 検定1級

エルチェの椰子園

2021年11月14日

文化遺産
遺産名:
エルチェの椰子園
Palmeral of Elche
国名:スペイン
登録年:2000年
登録基準:(ii)(v)
概要:
エルチェの椰子園は、スペイン・バレンシア州アリカンテ県エルチェにある椰子園ヨーロッパでは最大規模の椰子園である。ユネスコの世界遺産に登録されている。

世界遺産の登録地域は144万m2で、緩衝地帯は810万m2である。11000本以上、樹齢300年以上のナツメヤシがここに植えられている。18世紀には、現在の2倍の面積と20万本以上のナツメヤシが植えられていた歴史を持つ。12月に、ナツメヤシの実は収穫される。椰子園の中で最大で幹が7本あるナツメヤシは「皇帝の椰子(Palmera Imperial)」と呼ばれている。この名前は、1894年に、この椰子園を訪れたオーストリア最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后であるエリーザベトにちなんでいる。

この椰子園の歴史は古く、エルチェの土地にナツメヤシが植えられるようになったのは、紀元前5世紀のカルタゴの時代だと考えられている。カルタゴの後にエルチェも含めたイベリア半島全域を支配したローマ帝国、ムーア人の統治の下でも、この椰子園は生き残ってきた。

椰子園が現在の形を形成するようになったのは、後ウマイヤ朝の初代アミールアブド・アッラフマーン1世の時代にエルチェを流れるビナロポ川の水を利用するようになったからである。アブド・アッラフマーン1世は、アラブ世界特有の灌漑システムをこの椰子園に導入したことにより、年間で300mmの降水量しか降らないエルチェでもナツメヤシを育成することに成功した。

(Wikipediaより)

関連動画へのリンク

エルチェの椰子(ユネスコ/ NHK)

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