イラク

古代都市サーマッラー

2021年11月20日

文化遺産
遺産名:
古代都市サーマッラー
Samarra Archaeological City
国名:イラク
登録年:2007年
登録基準:(ii)(iii)(iv)
概要:
836年、アッバース朝の8代カリフであるムウタスィムは、マムルーク軍団とアッバース朝正規軍の対立を背景として、即位3年ながら都をバグダードからサーマッラーに移した。それから892年までの約50年間サーマッラーはアッバース朝の都であり続け、今日まで残るモスクとしては世界最大であるサーマッラーの大モスクが築かれるなど、一定の繁栄を保った。しかし、東西貿易の幹線道路から外れていたことなどが影響してバグダードを超える都市機能を備えるまでには至らなかった。

主な建築物は、大モスクと螺旋ミナレット(The Great Mosque and its Spiral Minaret)である。焼成煉瓦と石膏モルタルで作られた264m×159mの大モスクは、建造された849年~852年ではイスラム世界最大のモスクであった。高さ10.5mの壁面は均等に並んだ半円の塔で補強されており、16の門を有している。モスクは開けた中庭を囲う4つの部分から構成されている。螺旋ミナレット(マルウィヤ・ミナレット、Al-Malwiya)はイスラム世界で最も際立ったものである。四角の基礎は一辺32mあり、5つの円が層となって54mの高さの巨大な螺旋塔を作り上げている。

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(Wikipediaより)

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