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モロッコ

テトゥアンの旧市街(旧名ティタウィン)

2021年11月24日

文化遺産
遺産名:
テトゥアンの旧市街(旧名ティタウィン)
Medina of Tétouan (formerly known as Titawin)
国名:モロッコ
登録年:1997年
登録基準:(ii)(iv)(v)
概要:
テトゥアンは、モロッコ北部にある町。「白い鳩」の異名を持つ。モロッコの地中海側にあり、北に40kmほどのところには地中海と大西洋を分かつジブラルタル海峡がある。タンジェからは東へ60km、メディックから南へ10km、ジブラルタル海峡に面したスペインの飛び地セウタからは南へ40km。町の周辺には主要道路が通っており、中心部の6km東にはサニア・ラメル空港がある。人口は2004年国勢調査で320,539人。1997年に「テトゥアン旧市街」(テトゥアンのメディーナ)がユネスコの世界遺産として登録された。

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白い壁の家が多く、市街地などでは家々が密集している地域が多い特にメディーナと呼ばれる旧市街地は低層の白い家々が立ち並び職人らが多く住み、この部分が世界遺産となっている。公用語こそアラビア語であるが、アラビア語モロッコ方言が主に話される。リーフ語(ベルベル語)を日用生活に使う少数派もいる。スペイン語やフランス語も仕事や学問の分野では使われている。主な宗教はイスラム教だが、キリスト教徒の少数派もいる。また、メラー(mellah)と呼ばれるユダヤ人地区も残る。これはヨーロッパでいうゲットーに似たもので、町から隔てられ、夜には門を閉ざされていた。 町の通りは広々としている。家の多くはイスラム時代のイベリア半島(アル=アンダルス)からレコンキスタで追われた貴族の末裔が住み、大理石の噴水やオレンジの木などを植えた中庭がある。家々の天井の彫刻や壁画も、グラナダのアルハンブラ宮殿に残る装飾に似た特徴を見せており、床や柱はタイルによるモザイクでおおわれている。主な伝統産業は銀の糸をはめこんだタイルの製造、底の厚い履物、その他フリントロック式の銃や織物類などがある。こうした文化はスペイン・ムーア文化と呼ばれ、旧市街中央に立つ17世紀の王宮が典型的である。

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(Wikipediaより)

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