イギリス 重要遺産

バースの市街

2021年10月31日

文化遺産
遺産名:
バースの市街
City of Bath
国名:イギリス
登録年:1987年
登録基準:(i)(ii)(iv)
概要:
バースは、ロンドンの西140kmにあり、行政区分としては、単一自治体のバース・アンド・ノース・イースト・サマセットの地区となる。人口は9万人程度。紀元前からの温泉場として有名。一説には、ケルト人が発見したと言われている。その地名が、英語のbath(風呂)の語源となったというのは俗説で、正しくは風呂を意味するゲルマン古語からその名がつけられた。

1世紀頃、ローマ帝国の支配下で、保養地として繁栄ローマ式の大浴場や神殿が建築された。ローマが撤退すると一時的に荒廃した。

18世紀にアン女王がこの地を訪れ、温泉保養地として復活させた。以来、バースは富裕層の社交場となった。ロンドンの賭博師、リチャード・ナッシュは1704年にバースで財を築き、儀典長の地位を得てバースの社交界をリードする存在となった。ナッシュは、バースの市街をあらゆる階層の人々が集う優美な場所に変えようと、裕福な事業家で啓蒙主義者であるラルフ・アレンの後援を受け、温泉地の景観を変える大規模な建築事業を開始した。

事業は建築家ジョン・ウッドの手により開始された。1727年より、ウッドは当時イギリスで流行していたパッラーディオ主義に従って住宅地プライアー・パークを建設した。また、1729年から1736年にかけて、街の北西にクイーンズ・スクエアと呼ばれる建物に囲まれた広場を建設した。1754年よりザ・サーカスと呼ばれる円形の広場の建築が開始され、ウッドの息子に受け継がれて1774年に完成された。また、半月状の集合住宅地、ロイヤル・クレセントも同時期に完成している。

その後も、ジョン・パーマー、ジョン・エヴェリー、トーマス・ボールドウィンらがジョージアン様式の建築物で街を変貌させていった。19世紀に街の繁栄は衰えて町並みは荒廃してしまったが、1987年に世界遺産に登録され、改修によってかつての保養地の姿を取り戻している。(Wikipediaより)

世界遺産クイズ

「バースの市街」の説明として、正しいものはどれか

関連動画へのリンク

バース市(ユネスコ/ NHK)

UNESCO公式HP(英語版)へのリンク

https://whc.unesco.org/en/list/428

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