文化遺産
遺産名:
ウルビーノの歴史地区
Historic Centre of Urbino
国名:イタリア
登録年:1998年
登録基準:(ii)(iv)
概要:
ウルビーノは、イタリアのマルケ州の山間部にある小都市であるが、多くの文化遺産を擁する芸術の街として知られる。中世にはウルビーノ公国の首府であり、ルネサンス期にモンテフェルトロ家の下で最盛期を迎えた。ラファエロはこの都市の出身である。「ウルビーノ歴史地区」は1998年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。
ウルビーノの指導者でもっとも有名なのは、1444年から1482年に在位したフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロである。傑出した傭兵隊長であったフェデリーコは、外交に長け、また熱烈な芸術と文芸の保護者であった。ドゥカーレ宮殿は、フェデリーコが建て始めた宮殿である。ドゥカーレ宮殿には多くの文人が集い、ここからヨーロッパ上流社会の社交儀礼が生まれたともいわれる。宮殿完成までに約100年を要した。フェデリーコの宮廷ではピエロ・デラ・フランチェスカが遠近法の技法について書き、フランチェスコ・ディ・ジョルジョ・マルティーニが『建築論』を著した。またラファエロ・サンティの父ジョヴァンニ・サンティが文人として活躍した。フェデリーコの死後は息子のグイドバルド・ダ・モンテフェルトロが跡を継ぐ。
ドゥカーレ宮殿は、現在は国立マルケ美術館として一般公開されており、ラファエロの「黙っている女」、ピエロ・デラ・フランチェスカの「セニガリアの聖母」「キリストの鞭刑」など、ルネッサンス絵画の傑作が集まる。地下には昔の台所や公爵の風呂跡もある。目を見張るほど美しい中庭もある。
(Wikipediaより)
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関連動画へのリンク
Historic Centre of Urbino (UNESCO/NHK)
UNESCO公式HP(英語版)へのリンク
https://whc.unesco.org/en/list/828