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メキシコ 検定1級

グアダラハラの救貧施設

2021年11月18日

文化遺産
遺産名:
グアダラハラの救貧施設
Hospicio Cabañas, Guadalajara
国名:メキシコ
登録年:1997年
登録基準:(i)(ii)(iii)(iv)
概要:
オスピシオ・カバーニャス(Hospicio Cabañas)は、メキシコのハリスコ州グアダラハラにある孤児院および病院の複合施設である。スペイン語圏アメリカにおける最も歴史が古く、規模の大きい総合病院であり、1997年、文化遺産として世界遺産に登録された。1791年、グアダラハラ司教により、感化院、病院、孤児院、救貧院の機能を統合する複合施設として設立された。名前の由来は、1796年にグアダラハラ管区に任命されたホアン・ルイズ・デ・カバーニャスにある。メキシコ・シティ出身の高名な建築家である、マヌエル・トルサーが設計に携わった。

トルサの設計は、パリにあるゴシック様式のオテル・デ・ザンヴァリッドや、マドリード近郊のエル・エスコリアル修道院などに準拠した、新古典様式に分類される。建物は164メートル×145メートルの巨大な長方形を形作っており、一階建てで高さは7.5メートルにも達する。チャペルはその倍以上の高さを備えつつ、ドームの高さは32.5メートルである。これらの一連の建物は「病人、年配の人、子供たちが容易に行き来できるように」[1]単一階にすべて形成されている。

1823年のカバーニャスの死後も、建造工事は1829年まで続いた。19世紀半ばには兵舎として使用されていた時期もあったものの、本施設は20世紀に入っても正常に稼動を続け、家のない子供たちを多数受け入れた。1980年、カバーニャス文化協会がその提携する美術、工芸の学校とともに入居して来たため、その機能を停止した。内部の装飾の見どころは、チャペル内に位置する、メキシコ美術の巨匠、ホセ・クレメンテ・オロスコの手による、50以上のフレスコ画や天井画廊があげられる。その中でも、彼の最高傑作である、天井に描かれた『炎の人』(1936年-1939年)は圧巻である。

『炎の人』(Flickr)

(Wikipediaより)

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