カーサ・ド・バイリ, Flickr

ブラジル 文化的景観 検定1級

パンプーリャの近代建造物群

2021年11月18日

文化遺産、文化的景観
遺産名:
パンプーリャの近代建造物群
Pampulha Modern Ensemble
国名:ブラジル
登録年:2016年
登録基準:(i)(ii)(iv)
概要:
パンプーリャの近代建築群は、ブラジルベロオリゾンテ市北東部に位置する人造湖周辺に形成された庭園都市の建造物群である。パンプーリャ湖周辺の建造物群は、のちにブラジル大統領となるベロオリゾンテ市長ジュセリーノ・クビチェックが、若き建築家オスカー・ニーマイヤーを招聘して建造させたものである。ニーマイヤーは著名な建築家やロバート・ブール・マルクスなど芸術家達とともに、現在ではブラジル最初期かつ最も顕著な例とされるモダニズム建築を手がけた。

オスカー・ニーマイヤーが手がけた主要建築物は、いずれもロバート・ブール・マルクスのランドスケープ・デザインの中に位置づけられている。世界遺産は、サン・フランシスコ礼拝堂パンプーリャ美術館、カーサ・ド・バイリ、ヨットクラブ、ニーマイヤー邸などからなる。

(Wikipediaより)

世界遺産クイズ

パンプーリャの近代建造物群について、正しいものはどれか

主な構成資産

パンプーリャ美術館

パンプーリャ美術館 (Museo de Arte da Pampulha) は、ニーマイヤーが最初に手がけた建物(1940年)で、その分、ニーマイヤーが影響を受けたル・コルビュジエの要素が他の建物よりも色濃く反映されている。構造技師はジョアキム・カルドゾ (Joaquim Cardozo)。

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カーサ・ド・バイリ

カーサ・ド・バイリ (Casa do Baile) はもともとレストランにオーケストラ、舞台などが併設されていた施設である。1943年に会場されたが、カジノ禁止の余波を受けて閉鎖。この建物は、湖畔の地形に沿うように曲線的なデザインを取り入れており、ニーマイヤー建築の特色である曲線美が活かされた建築となっている。構造技師はアルビノ・フロゥフェ (Albino Froufe)。

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サン・フランシスコ・ジ・アシス教会

サン・フランシスコ・ジ・アシス教会 (Igreja de São Francisco de Assis) は1943年に建設された教会で、構造技師はジョアキム・カルドゾである。コンクリート・シェルが宗教建造物に利用された最初の例であり、外壁はカンディド・ポルチナーリが手がけた青を基調とする壁画に飾られている。壁画に描かれているのはアッシジの聖フランチェスコ(サン・フランシスコ・ジ・アシス)の生涯や、貧民・罪人・病人に寄り添うイエス・キリストの姿である。

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ポルチナーリの壁画, Flickr

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