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シリア 文化的景観

シリア北部の古代集落群

2021年11月22日

文化遺産、文化的景観
遺産名:
シリア北部の古代集落群
Ancient Villages of Northern Syria
国名:シリア
登録年:2011年、2013年危機遺産登録
登録基準:(iii)(iv)(v)
概要:
シリア北部の古代村落群あるいは「死の町」は、シリアの北西部にある打ち捨てられた村落群である。この村落群はシリア北西部のアレッポからイドリブにまたがる地域に拡がっており、打ち捨てられた村はおよそ40に上る。広範囲に散らばる村落は大きく8つの考古学公園に区分けされている。これらは古代末期から東ローマ帝国時代にかけての、都市から離れた僻地での生活を垣間見ることができる貴重な資料となっている。ほとんどの村は1世紀から7世紀に形成されたもので、その後8世紀から10世紀の間に打ち捨てられている。村々は住居、土着信仰のための寺院(キリスト教以前)、キリスト教の教会、貯水槽、浴場などからなり、保存状態がよい。古代村落群には聖シメオン教会、スィルジーッラー、アル=バーラなど歴史的、文化的価値の高いものが含まれる。

クリス・ウィッカムはローマ帝国後の世界をテーマにした著書の中で、この古代村落群に暮らしていた人々について、都会的な生活から離れた、しかし豊かな農民達だったのではないかと推測している。残された住居群の立派なつくりは、古代末期にこの地に暮らしていた農民たちがオリーブ・オイルの国際貿易によって繁栄を享受した結果ではないか、というのが彼の考えである。

(Wikipediaより)

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