ベディク人が暮らすバンダファシの村落 , Flickr

セネガル 文化的景観

バッサーリ地方:バッサーリ族とフラ族、ベディク族の文化的景観

2021年11月24日

文化遺産
遺産名:
バッサーリ地方:バッサーリ族とフラ族、ベディク族の文化的景観
Bassari Country: Bassari, Fula and Bedik Cultural Landscapes
国名:セネガル
登録年:2012年
登録基準:(iii)(v)(vi)
概要:
バサリ地方は、セネガルの内陸部ケドゥグ県内の地名である。国土の中ではほぼ南東端に当たり、ギニア共和国やマリ共和国の国境にも近いこの地方は、バサリ人、フラ人(プル人)、ベディク人らが伝統的な生活を守って暮らしており、自然環境と密接に結びついて形成された生産活動や祭礼に基づく文化的景観群が、2012年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。

バサリ人が暮らすサレマタ地区は、棚田などでの米の生産を中心にした生活が営まれているが、森林も豊かで、開墾地は全体の10%にすぎない。伝統的には高台に村落を築くことが普通だったが、現在は平地に村落が形成されるようになっている。しかし、高台の伝統的な村落も、祭礼の場としての機能は失っていない。なお、バサリ人という呼称はフラ人のつけたもので、彼ら自身はブリヤン人 (Beliyans) と自称する。現在バサリ地方に暮らす諸民族の中で最初に定住した民族のひとつと考えられている。バサリは年齢ごとに形成されたグループが重要で、労働の割り当てや仮面をつけた祭りなどに関連する。

ベディク人の伝統的な村落は勾配を急にした草葺きの屋根に特徴付けられるものであった。こちらも実際に暮らす村落は伝統的なそれと異なっているが、やはり旧村落は伝統的な祭礼の場としての意義を保ち続けている。

伝統的な世界観に基づく独自の宗教観を保っているバサリ人やベディク人と異なり、11世紀にこの地に移住を始めたフラ人は半農半牧のムスリムであり、村落の中心にモスクがおかれるなど、他の村落とは趣きが異なっている。

(Wikipediaより)

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