William Warby, Flickr

イタリア 検定1級

ティヴォリのエステ家別荘

2021年11月3日

文化遺産
遺産名:
ティヴォリのエステ家別荘
Villa d'Este, Tivoli
国名:イタリア
登録年:2001年
登録基準:(i)(ii)(iii)(iv)(vi)
概要:
ティヴォリのエステ家別荘は、イタリアのティヴォリにあるエステ家による別邸であり、2001年ユネスコの世界遺産登録物件名。4.5haという広大な敷地の庭園内には、オルガンの噴水、エフェソスのアルテミス(多産の女神)、百噴水など使われているモチーフがギリシャ・ローマ時代の噴水500ほど、築かれている。後期ルネッサンス期の代表的な庭園であり、イタリア一美しい噴水庭園として称えられ、現在に伝わっている。

ティヴォリは、ローマの東約30kmにある丘陵にある町。穏やかな気候と豊かな森に囲まれ古代ローマ時代から上流階級の保養地であった。

16世紀半ば、ランゴバルド人の血統のエステ家の枢機卿イッポーリト2世・デステはローマ教皇の座を巡る争いに敗れて、1550年9月にティヴォリの隠匿生活を決めた。

イッポーリト2世は、ベネディクト会の修道院だった建物を住居として、その周囲に大規模な庭園を作らせた。設計は、ピーロ・リゴーリオ(1500年 - 1583年)で、彼は考古学にも造詣のある人物であった。まず1563年から1565年に斜面をならし、アニオ川から地下水道を別荘内に引き込む工事を行った。1565年ごろから本格的な建築物の工事が始まったが、1572年にイッポーリトが死去した時点でも完成はまだ先のことであった。

その後、イッポーリトの甥にあたるルイージ・デステにより別荘は引き継がれるが、彼の財力では別荘の維持が精一杯であった。1605年に、アレッサンドロ・デステの所有となり、レイアウトの変更など大規模な改修が行われた。1641年以降はモデナの公爵家のもとで続けられた。

フランツ・リストのピアノ曲集「巡礼の年第3年」には、この庭園をモチーフに作曲された曲が3曲収められており、中でも《エステ荘の噴水》は壮麗に吹き上げる噴水を表題とした曲として知られている。

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(Flickrより)

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関連動画へのリンク

ヴィラデステ、チボリ(ユネスコ/ NHK)

UNESCO公式HP(英語版)へのリンク

https://whc.unesco.org/en/list/1025

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