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サン・マリノ 重要遺産

サン・マリノの歴史地区とティタノ山

2021年11月3日

文化遺産
遺産名:
サン・マリノの歴史地区とティタノ山

国名:サン・マリノ
登録年:2008年
登録基準:(iii)
概要:
サンマリノの歴史地区とティターノ山は、サンマリノ市の歴史的市街やその周辺を対象とするユネスコの世界遺産リスト登録物件である。サンマリノ市はサンマリノ共和国の最高峰ティターノ山の上に建設された都市であり、中世的な都市国家の様相を色濃く残しているだけでなく、その街並みが世界最古の共和国とも言われるこの国に息づく伝統と密接に結びついていることが評価された。

サンマリノについての史料では、6世紀初頭に、ティターノ山頂に建つ修道院に言及したものが現存最古である。9世紀になると、ローマ法だけでなくランゴバルド人の法やフランスの法も援用した判例が残っており、この時点で、サンマリノが聖職者だけのコミュニティではない、市民社会が存在していたことを窺わせる。10世紀になると教区の存在も確認できるようになり、防衛施設として砦や城壁を築くようになったとされているが、現存する建物には、この時代にさかのぼるものはない。

13世紀には共和制の都市国家が形成され、1463年には現在まで続く国境線が事実上画定した。現存する街並みはその辺りの時期に、3段階で形成された。まず、13世紀末に最初の塔と教会周辺の区域が形成され、山麓のボルゴ・マッジョーレの市場町も形成された。次いで14世紀にかけて第2、第3の塔が形成されるとともに、第2の市壁が形成されて市域が拡大したが、現存する市壁は大部分が再建されたものであるので、当時の姿を偲ぶことができる部分は限定的である。15世紀半ばに第3の市壁が完成し、有力者たちの邸宅も多く建てられるようになった。(Wikipeddiaより)

構成資産

世界遺産に登録されているのは、ティターノ山頂とその周辺にあるサンマリノ市の歴史的市街と3つの塔、山の斜面の一部、山麓のボルゴ・マッジョーレの市場地区である。

サンマリノ市の歴史地区にある代表的な建造物は以下の通りである。

・フランシスコ会の修道院 - 1361年に建造され、建設当初は当時の市壁の外側にあった。付属聖堂はサンマリノで現存最古である。
・サンタ・キアラ修道院 - 1565年から1609年に建設された。
・ティターノ劇場 - 1777年に建設された。
・サンマリノ大聖堂 - 1835年から1838年に建造された新古典主義様式のバシリカで、かつての聖堂の跡地に建てられた。執政の就任式時には、政庁からバシリカまでの行進が行われる。
・政庁(プッブリコ宮殿) - 1884年から1894年に建設されたネオ・ゴシック様式の宮殿で、目の前に自由広場がある。

3つの塔はティターノ山頂のロッケ(岩頭)を利用して建てられており、建設順にグアイタ塔、チェスタ塔(別名デッラ・フラッタ塔)、モンターレ塔と呼ばれている。

1級検定模擬試験問題

サン・マリノの歴史地区とティタノ山について、正しいものはどれか

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