トラムンタナ山脈の文化的景観

文化的景観
遺産名：
トラムンタナ山脈の文化的景観
Cultural Landscape of the Serra de Tramuntana
国名：スペイン
登録年：2011年
登録基準：(ii)(iv)(v)
概要：
トラムンタナ山脈は、地中海に浮かぶスペイン領マヨルカ島の北西眼に延びる、険しい山岳地帯にある。重要な自然保護区である。地質学な価値を持ち、森林植生が際立っている。動植物種の多様性を持ち、急速な都市化の影響を受けずにいる。地形的・地質的・気候的に農業には不向きだが、8世紀頃からキリスト教徒が山脈の急斜面に石垣と棚田を築き、さらに水車を利用して棚田に水利灌漑システム（用水路）をめぐらせて農地とした。その後、一時的にイスラーム教徒の手に渡っていたが、レコンキスタによって12世紀にキリスト教徒の手に戻った。水稲のほかにはオリーブ・ブドウ・オレンジなどの果樹を栽培している。2011年6月27日、トラムンタナ山脈の全域が「トラムンタナ山脈の文化的景観」としてユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録された。

（Wikipediaより）