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スリランカ 検定1級

ポロンナルワの古代都市

2021年11月20日

文化遺産
遺産名:
ポロンナルワの古代都市
Ancient City of Polonnaruwa
国名:スリランカ
登録年:1982年
登録基準:(i)(iii)(vi)
概要:
1017年、南インド・タミル系のチョーラ王朝がランカ島の大勢を支配したことを受け、シンハラ王朝は首都をアヌラーダプラからポロンナルワに遷都した。シンハラ王のウィジャヤバーフ1世 (Vijayabahu I) はその後チョーラ王朝を1070年に追放した。その後、ウィジャヤバーフ1世の孫にあたるパラークラマ・バーフ1世 (Parakrama Bahu I) が首都構築に大きく貢献した。その治世の間、ポロンナルワは王の庇護の下、交易と農業が栄え黄金時代を迎える。特に、灌漑設備の充実に努め、国の東部地域で乾季でも農耕可能にした。彼は農耕と防衛の両方の目的で、首都の周囲にパラークラマ・サムドゥラ(パラークラマ海)と呼ばれる巨大な灌漑用貯水池を建設した。この時代、首都は自給自足の体制を保った。

しかし、その後王位についたニッサンカ・マーラ1世 (Nissanka Malla I) を除くポロンナルワの王族はすべて保身に注力し、南インドの王侯貴族の支持を求めたため、スリランカ独自の王朝の力は衰え、南インドのカリンガ王朝のマーガによる1214年の侵攻を招き、1284年にはアーリャ・チャカラヴァルティー (Arya Chakrawarthi) の侵攻と続き、結果的には南インドのパーンディヤ朝に権力を委譲することになった。1232年に首都はダンバデニヤ (Dambadeniya) に遷都された。1255年シンハラ王朝はポロンナルワを放棄した。

それ以降、ポロンナルワは忘れられた都となり19世紀に発見されるまでジャングルに埋もれていたが、発掘調査が行われ1982年に世界文化遺産への登録が決定された。今日、古都ポロンナルワはスリランカ随一の考古学上の史跡として維持され、シンハラ王の治世をしのぶものとなっている。古都の美しさは、デュラン・デュランの1982年のミュージックビデオ「Save a Prayer」が撮影されている。

関連動画へのリンク

Ancient City of Polonnaruwa (UNESCO/NHK)

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