マラウイ湖, Flickr

マラウイ 検定1級

マラウイ湖国立公園

2021年11月25日

自然遺産
遺産名:
マラウイ湖国立公園
Lake Malawi National Park
国名:マラウイ
登録年:1984年
登録基準:(vii)(ix)(x)
概要:
マラウイ湖国立公園は、アフリカ大陸南東部にあるマラウイ湖の南端に位置する国立公園。湖はマラウイ、タンザニア、モザンビークにまたがるが、国立公園指定されているのは、マラウイ領内の湖の南端にあたるごく一部で、全面積のわずか0.3%程度を占めるに過ぎない。マラウイ湖国立公園は、魚類や水生生物の生息地を保護することを目的としたマラウイで唯一の国立公園である。

マラウイ湖 ,Flickr

湖のガラパゴス諸島」の異名をとる固有種の多さと進化の多彩さで知られ、とくにシクリッドの数の多さは世界的にも類を見ない。1984年には世界遺産に登録された。淡水湖として世界遺産に登録されたのは、このマラウイ国立公園が初めてであった。

マラウイ湖は魚が豊富で、伝統的にマラウイの国民の食料源となってきた。もっとも有名な魚はチャンボ(Chambo)で、シクリッド(カワスズメ)科の4種類の魚の総称である。またカパンゴ(Kampango)という大型のナマズも有名である。

シクリッド, Flickr

マラウイ湖は特にシクリッド科に属する魚(アフリカン・シクリッド、特にムブナやティラピアなど)が豊富なことで知られ、多くの固有種を含む800種以上のシクリッドが生息している。これは同じ大地溝帯にあるタンガニーカ湖やヴィクトリア湖のそれを上る種数である。マラウイ湖のシクリッドは大きく二つのグループ、ハプロクロミス亜科(Haplochrominae)とティラピア亜科(Tilapiinae)とに分かれる。ハプロクロミス亜科はさらに二群に分けられ、一つは広い水面におり湖底の砂に住んでいる種群で、普通オスは明るい色で、メスは銀色に不規則な黒い縞模様などが入っている。もう一つは地元でも世界的にも有名なムブナ(mbuna、「岩にすむ魚」)と呼ばれるグループで、比較的体は小さく、藻など植物を食べ、オスもメスも非常に色鮮やかな種群で、多くの種は同種二形態である。このグループは観賞用ともなっている。ティラピアの仲間には、Tilapia rendalli という培養地の上に卵を産む唯一のシクリッド科の魚を含むほか、チャンボ(Nyasalapia)の4種も含まれる。これらは食用のほか熱帯魚としてペット用にも取引される。メイランディア(Maylandia)やラビドクロミス(Labidochromis)はシクリッドの中でも世界的に熱帯魚の愛好家の間では人気が高い。シクリッド科の魚は観賞用としても売られ、マラウイの重要な輸出品目であるが、野生の生息数は乱獲や水質汚染で急速に減少している。

(Wikipediaより)

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