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中央アフリカ

マノヴォーグンダ・サン・フローリス国立公園

2021年11月25日

危機遺産
遺産名:
マノヴォーグンダ・サン・フローリス国立公園
国名:中央アフリカ
登録年:1988年、1997年危機遺産
登録基準:(ix)(x)
概要:
マノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園は、中央アフリカ共和国バミンギ・バンゴラン州にある国立公園。ユネスコの世界遺産にも登録されている。アフリカ中央部の17400km2を範囲とし、南のボンゴ高原 (Bongos)、北のアウク川 (Aouk) にはさまれており、氾濫原やサバンナなどの豊かな植生に育まれて、多くの動物が生息している

北部のアウク川流域は、雨季には氾濫によって一面が水没する一方、乾季でも干上がることがない。ハシビロコウは10000-15000羽が生息すると推定され、コシベニペリカン、モモイロペリカンなど多くの水鳥が生息している。またサンショクウミワシやアフリカハゲコウといった猛禽類も生息しており、野鳥類は全部で320種にのぼるとされている。

南部に広がるサバンナには、多くの大型哺乳類が生息している。アフリカゾウ、クロサイ、イボイノシシ、カバ、コリンガゼル、ダイカー、アフリカスイギュウ、ライオン、チーター、アヌビスヒヒ、サバンナモンキーなど50種以上が生息している。

1980年代に近隣のスーダンとチャドで内戦が起こり、活動資金を求めたゲリラたちによる密猟が横行した。彼らの密猟の結果、8万頭いたとされるアフリカゾウはわずか数年で数千頭単位にまで激減し、クロサイにいたっては6000頭以上いたとされるものが10頭程度と、ほぼ絶滅寸前にまで追い込まれた。こうした動物は角や牙が高額で取引されたために、特に標的となりやすかったのである。

欧州開発基金はこの国立公園の管理・維持のために1988年から援助を行っているものの、横行する密猟、スーダンからの難民の流入などによる環境の悪化を理由として、1997年に危機遺産に登録された。

(Wikipediaより)

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