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2021年登録遺産 ヨルダン

アズサルト-寛容と都市のホスピタリティの場

2021年11月26日

 文化遺産
遺産名:
アズサルト-寛容と都市のホスピタリティの場
As-Salt - The Place of Tolerance and Urban Hospitality
国名:ヨルダン
登録年:2021年
登録基準:(ii)(iii)
概要:
ヨルダン中西部のバルカ高原にある3つの丘の上に位置するアズサルトは、東の砂漠と西の砂漠を結ぶ重要な交易都市だった。オスマントルコ時代の最後の60年間、この地域は、貿易、銀行、農業で財を成したナブルス、シリア、レバノンからの商人の到来と定住によって繁栄した。この繁栄は、地域の様々な場所から熟練した職人を呼び寄せ、ささやかな田舎の集落を、独特のレイアウトと、地元の黄色い石灰岩で作られた大きな公共の建物や家族の住居を特徴とする建築物を持つ、繁栄する町へと変えていいった。都市の中心部には、ヨーロッパのアールヌーボーネオコロニアル様式と地元の伝統が融合した、約650の重要な歴史的建造物がある。また、イスラム教徒とキリスト教徒が共存していたことから、「マダファ」と呼ばれるゲストハウスや、「タカフル・イジティマイ」と呼ばれる社会福祉制度など、伝統的なおもてなしの心が育まれた。このような有形無形の側面は、1860年代から1920年代のAs-Salt開発の黄金期に、農村の伝統とブルジョア商人や商人の慣習が融合して生まれたものである。

(『世界遺産センター』HPより)

-2021年登録遺産, ヨルダン