文化遺産
遺産名:
アントニ・ガウディの作品群
Works of Antoni Gaudí
国名:スペイン
登録年:1984年
登録基準:(i)(ii)(iv)
概要:
アントニ・ガウディの作品群はスペイン、バルセロナにあるアントニ・ガウディの建築作品のうち、ユネスコの世界遺産に登録されたものを言う。アントニオ・ガウディ(1852年 - 1926年)は古今東西の折衷様式を唱えたモデルニスモの代表的建築家として知られる。アントニ・ガウディは26歳の時、パリの博覧会に出品したのをきっかけに大富豪、エウゼビ・グエイと出会う。これが元で世界遺産の題名の一部となったグエル公園(パルケ・グエル)、グエル邸(パラシオ・グエル)の設計・建築を依頼されこれらを建設した。登録物件は、グエル公園、グエル邸、カサ・ミラ、カサ・ビセンス、サグラダ・ファミリアのご生誕のファサードと地下聖堂、カサ・バトリョなどである。(Wikipediaより)
グエル公園
Parque Güell
施主のエウゼビ・グエイ伯爵とアントニ・ガウディの夢が作り上げた分譲住宅で、1900年から1914年の間に建造された。彼らが最も傾注していた芸術はリヒャルト・ワーグナーの「楽劇」で、ガウディは同じ芸術センスを持つグエル伯爵の下で、自然と調和を目指した総合芸術を作り上げようとした。広場、道路などのインフラが作られ60軒が計画されていたが、買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、買い手はガウディ本人とグエイ伯爵だけであったという。
Photo by Jose Ramirez, André Barreto, walter guisao, Tininha Iwamoto,Romain Vernoux, Raúl Marín from Flickr
Barcelona, Spain: Park Güell (Rick Steves)
グエル邸
Palacio Güell
同市内、地下鉄リセウ(Liceu)駅、またはドラサナス(Drassanes)駅の近くにあり、ランブラス通りを少し入ったところにある。ガウディがエウゼビ・グエル伯爵の依頼で設計し、1886~1890年にかけて建設した住宅で、彼の初期の傑作とされている。建物内部の装飾は、アルハンブラ宮殿の影響を受けているといわれている。現在は舞台装飾の博物館となっている。
Photo by Matías Callone, jofre riba morales, Oscar Cuadrado Martinez, Daniel, Magerson Bilibio, jofre riba morales, from Flickr
カーサ・ミラ
Casa Mila
バルセロナのグラシア通り (Passeig de Gràcia) にある建築物である。ガウディが54歳の時に設計した。1906年から1910年にかけて実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設された。カサ・ミラは直線部分をまったくもたない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物である。あたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっており、一般的な現代建築の様式とは、隔絶した建築となっている。外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られた。一つ一つ異なるバルコニーは、鉄という素材を使いながら、まるで波に漂う海藻のような、柔らかな造形を生み出している。内側は天井も壁もどこもかしこも波打ち、まるで海底にいるような奥深さに包まれる。屋上には、独特の加工をされた煙突や階段室が立ち並び、月面か夢の中の風景にもたとえられる。
Photo by Ulrike Parnow, Filipeanut, Borja Martí, amarilloladi, Ed Menendez, andi aliasing, willatravel from Flickr
カーサ・ヴィセンス
Casa Vicens
レンガやタイル工場の社長であったマヌエル・ビセンスとその家族の住居として建設された[1]。マヌエル・ビセンスは1895年に死去、1899年にはアントニオ・ジョベル医師の手に渡った。改修および増築を経て、1969年にスペインの歴史芸術モニュメントに認定された。
Photo by raindog1968, Yuri Rapoport, hubertron, Lionel GOUTAY, Les Pedres de Barcelona, Helga Wesker from Flickr
サグラダ・ファミーリア
Nativity Façade and Crypt of the Sagrada Familia
サグラダ・ファミリアは、カタロニア・モダニズム建築の最も良く知られた作品例であり、カタロニアの建築家アントニ・ガウディの未完作品である。バルセロナ市のシンボルであるこの建物は、綿密に構成された象徴詩的なシンボロジーと共に、パラボリックな(放物線状の)構造のアーチや、鐘楼に据えられた自然主義と抽象主義の混在する彫刻などで、大胆な建築様式を誇っている。
9代目設計責任者のジョルディ・ファウリは、2013年にガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定と発表しているが、2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に大流行した影響で、スペイン国内でも感染拡大防止のためロックダウン(都市封鎖)が行われ工事中断を余儀なくされたほか、建設のための重要な資金源である喜捨やチケット収入が大きく減少したことから、完成が遅延するとみられている。彫刻家の外尾悦郎が1978年から従事しており、2013年からは主任彫刻家として全体を取り仕切っている。
Photo by Hugues Argence, Michael Levine-Clark, Tim, Bob Klickaway, Felix Marimon, adriana serra, J. Mario Franco from Flickr
カーサ・バトリョ
Casa Batlló
バルセロナ、アシャンプラのグラシア通り43番地に位置するカサ・バトリョは、1877年に建設された建物である。大繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼を受け、1904年から1906年にかけて、ガウディはこの邸宅の改築を行った。この改築でガウディは、建物に5階と地下室を加え、玄関広間を広げ、階段や内壁を作り直し、各部屋に曲線的なデザインを持ち込んで、タイルやステンドグラスの装飾を施した。
この邸宅の造形には様々な説がある。第一に、屋根の一部が丸く盛り上がり、まるでドラゴンの背中のように見えることから、カタルーニャの守護聖人であるサン・ジョルディの竜退治の伝説をなぞっているという解釈である。この解釈によれば塔は聖人の構える槍とされる。カサ・バトリョには、ファサードの石柱が骨を想起させることから「骨の家(Casa dels ossos)」というあだ名もあるが、竜退治説によればこの骨もドラゴンの犠牲になったものたちの骨と理解されている。
(Wikipediaより)
Photo by Jose Ramirez, Jeremy Green, McKeter Melilla, Germán Burrull, Tony Shertila, City Tours Barcelona Travels, Martin Müller, Roberto Gonzalo, MorBCN, Wojciech, Dean J Fraser, Sue Povey from Flickr
コロニア・グエル聖堂の地下聖堂
Crypt at the Colònia Güell
コロニア・グエルとは、事業の繊維工場を中心にした工業団地のこと。その工場で働く労働者たちが職場近くに住めるように、敷地内に住居や学校、病院なども作られた。この団地に礼拝用のコロニア・グエル教会堂が建てられた。礼拝用の椅子はガウディ設計なので特徴的な形をしている。設計当時、材料は安価なレンガで設計しようとしていたが、塔を支える柱は相当な荷重がかかるので硬質の玄武岩が使用された。
(Wikipediaより)
Photo by Yuri Rapoport, claudia, Miquel Vernet, LivingSpace, Ferdi de Gier, Pepe Manteca from Flickr
バルセロナ:その他の名所
バルセロナ(カタルーニャ語: Barcelona)は、スペイン・カタルーニャ州バルセロナ県のムニシピ(基礎自治体)。カタルーニャ州の州都であり、バルセロナ県の県都である。人口はマドリードに次いでスペインで第2位。国際的な観光都市であると同時に、国際会議が世界で最も多く開かれる都市の1つ であり、政治・文化・学術の面で大きな影響力を持っている。
ランブラス通り
夜遅くまで多くの人通りでごった返し、花屋、鳥屋、大道芸人、カフェテリア、レストランが並ぶ、市の中心から臨海地区まで走る大通りである。ランブラス通りを歩くと、いくつもの興味深い建造物に混じって、世界的に有名なリセウ大劇場、ラ・ブカリーアの食品市場、Plaça Reial (直訳すれば王家の区画)、そこに設けられたアーチやシュロの木を見ることができる。南の終端にはクリストファー・コロンブスの像があり、地中海を指して立っている。
ピカソ美術館
バルセロナのゴシック地区にある美術館。パブロ・ピカソの友人で秘書を務めたジャウメ・サバルテスの個人コレクションとバルセロナ市所蔵のピカソ作品を基礎に1963年に開館、のちに画家本人やその家族・友人からの寄贈を受け、さらにコレクションを拡大した。ピカソの幼少期から「青の時代」の作品群、ディエゴ・ベラスケスの名作「ラス・メニーナス」を題材とした連作などがある。
モンセラート
モンセラート(カタルーニャ語:Montserrat)は、スペインカタルーニャ州のバルセロナ近郊にある山である。カタルーニャ語の発音ではムンサラートまたはムンサラーのようになる。アーサー王の聖杯伝説に登場するベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂(Monasterio de Montserrat)がある。キリスト教の聖地とされている。(Wikipediaより)
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