文化遺産
遺産名:
ナスカとパルパの地上絵
Lines and Geoglyphs of Nasca and Palpa
国名:ペルー
登録年:1994年
登録基準:(i)(iii)(iv)
概要:
首都リマから南へおよそ400kmの海岸地帯に約450k㎡にわたって描かれた地上絵。BC500~AD500年の間のものと推測される。台地の表面は酸化によって褐色に変色した小石が広がっているが、すぐ下には白い砂の層があるため、褐色の小石を取り除くと、白い砂が露出する。この色の違いを利用して地上絵が制作された。
数kmにも及ぶ直線や幾何学的な図形、生物や植物など、その数、種類、大きさともに考古学的に謎の部分が多い。今日では天体観測に用いたとする説が有力。ナスカの地上絵は、1939年6月22日考古学者のポール・コソック博士が上空を飛行した時に発見された。その後ドイツの数学者、マリア・ライヒェが終生この地に住み着き、彼女を中心として、地上絵の解明作業と、保護が行われるようになった。
Photo by Simon Till, Kusi Seminario Behar, 昂齊 abc TOURS, elparison, steph-55, Valentina Bazzarin, claude Hodez, Paul Williams, Trilha Salkantay, Richard Mortel from Flickr
概要
ナスカの地上絵は、1926年に米国の人類学者アルフレッド・クローバーらによって発見された。そして、1939年6月22日に考古学者のポール・コソック博士が上空を飛行した時に、有名な昆虫などの地上絵が発見された。その後ドイツの数学者、マリア・ライヒェが終生この地に住み着き、彼女を中心として、地上絵の解明作業と、保護が行われるようになった。
近年でも新たな地上絵が発見されており、2011年1月18日、山形大学は、人文学部坂井正人教授(文化人類学・アンデス考古学)らのグループがペルー南部のナスカ台地で新たな地上絵2つを発見したと発表した。新たな地上絵2つ(人の頭部、動物)はナスカ川の北岸付近で見つかった。人間の頭部と見られる絵は横約4.2m、縦約3.1mで、両目・口・右耳の形が確認されている。動物と見られる絵は、横約2.7m、縦約6.9m。種類は特定できていない。山形大学は2012年10月30日にナスカ市にナスカ研究所を開所した。2013年に入って同大はさらに2つ並んだ人物と見られる地上絵を発見し、更に2015年には24点もの地上絵が新たに発見されたと発表した。また2019年には143点もの地上絵が新たに発見されたと発表した。
近年、自動車の侵入による破壊が著しく消滅の危機にある。具体的な人為的破壊の例としてはグリーンピース (NGO)のパフォーマンスによるものが知られている。地上絵のあるエリアは保護のため許可なしには立ち入れず、立ち入りの際には専用の靴を履くこととなっているがそれが守られなかった。また、いたずらによるものと思われる地上絵も複数発見されている。
(Wikipediaより)
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