自然遺産
遺産名:
ワディ・アル・ヒタン(鯨の谷)
Wadi Al-Hitan (Whale Valley)
国名:エジプト
登録年:2005年
登録基準:(viii)
概要:
ワディ・アル・ヒタンまたはワディ・アル=ヒタンは、エジプトのファイユーム県にある新生代古第三紀の堆積層。 英語で "Whales Valley"、日本語で「クジラ渓谷(クジラけいこく)」「クジラ谷(クジラだに)」などと意訳され別称される当地は、その名のとおり、進化過程の早期にあたるクジラ類(バシロサウルス科)の化石が多数発掘されることで地質学的に著名である。
約4000万年前(始新世後期前半バートニアン)の当地域には、テティス海と呼ばれる浅海が広がっていた。そのころに堆積した砂岩・石灰岩・頁岩の地層が現在地表に表出している。この始新世バートニアンの地層は最も古いもので約4100万年前から約4000万年前にかけて形成されたと考えられている。この古い地層からは、そのころの原始的なクジラ類(バシロサウルス科)の化石を始め、原始的海牛類の化石、サメの歯、カメの化石なども発見されている。
(Wikipediaより)
(Flickrより)