ミイラ , Flickr

2021年登録遺産 チリ

アリカ・パリナコタ地方におけるチンチョーロ文化の定住と人工ミイラ化

2021年11月26日

 文化遺産
遺産名:
アリカ・パリナコタ地方におけるチンチョーロ文化の定住と人工ミイラ化
Settlement and Artificial Mummification of the Chinchorro Culture in the Arica and Parinacota Region
国名:チリ
登録年:2021年
登録基準:(iii)(v)
概要:
本物件は、3つの構成部分からなる。アリカ市にある「Faldeo Norte del Morro de Arica」と「Colón 10」、そしてさらに100kmほど南の農村地帯にある「Desembocadura de Camarones」である。これらの遺跡は、紀元前5450年頃から紀元前890年頃まで、チリ最北端のアタカマ砂漠の乾燥した厳しい北海岸に居住していた海洋狩猟採集民の文化を物語っている。この土地には、人工的にミイラ化された遺体と、環境条件によって保存された遺体を含む墓地があり、遺体を人工的にミイラ化した最古の考古学的証拠を示している。チンチョーロ族は長い年月をかけて複雑な葬儀方法を完成させた。それは、亡くなった男性、女性、子供など、あらゆる社会階層の人々の遺体を体系的に解体、再構築し、「人工的な」ミイラを作ったのである。これらのミイラは、チンチョーロ社会における死者の基本的な役割を反映していると考えられる物質的、彫刻的、美的な性質を持っている。チンチョーロ文化の複雑な精神性を示すユニークな証言となっている。

(『世界遺産センター』HPより)

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