2021年登録遺産 トルコ

アルスランテペ墳墓

2021年11月26日

文化遺産
遺産名:
アルスランテペ墳墓
Arslantepe Mound
国名:トルコ
登録年:2021年
登録基準:(iii)
概要:
アルスランテペ墳墓は、ユーフラテス川の南西12kmに位置するマラティア平野にある高さ30mの考古学的遺跡である。遺跡からの考古学的証拠は、少なくとも紀元前6千年紀からローマ時代後期までの居住を証明している。初期ウルク時代の最も初期の層は、前4千年紀前半のアドービハウスで特徴付けられる。この遺跡が最も栄えたのは後期金石併用期で、いわゆる宮殿群が建設された時期である。また、青銅器時代初期には、王墓群を中心とした重要な証拠が見つかっている。考古学的な層序は、ネオヒッタイト層を含む古アッシリア時代とヒッタイト時代にまで及んでいる。この遺跡は、中近東における国家社会の出現の過程と、文字以前の洗練された官僚制度を示している。また、世界最古の剣をはじめとする優れた金属製品や武器が出土しており、これは組織的な戦闘がエリートの特権として始まったことを示唆しており、彼らは新しい政治的権力の道具として剣を披露した。

(『世界遺産センター』HPより)

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