文化遺産
遺産名：
ヒマ文化圏
Ḥimā Cultural Area
国名：サウジアラビア
登録年：2021年
登録基準：(iii)
概要：
サウジアラビア南西部の乾燥した山岳地帯、アラビア半島の古代キャラバンルートの一つに位置するヒマ文化圏Ḥimā Cultural Areaには、7,000年の文化的連続性の中で、狩猟、動物相、植物相、生活様式を描いたロックアートの膨大なコレクションがある。旅人や軍隊がこの地でキャンプをしていたことから、時代を経て20世紀後半まで、岩面に刻まれた碑文やペトログリフが豊富に残されており、そのほとんどが原始的な状態で保存されている。碑文は、ムスナド語、南アラビア語、タムード語、ギリシャ語、アラビア語など、さまざまなスクリプトで書かれている。また、この土地とその緩衝地帯には、ケアンズ、石造物、埋葬、石器の散乱、古代の井戸など、未発掘の考古学的資源が豊富にある。この場所は、古代の砂漠の重要なキャラバンルート上にある最古の中継所として知られており、Bi'r Ḥimāの井戸は少なくとも3,000年前に遡り、今でも新鮮な水を供給している。
（『世界遺産センター』HPより）