エチミアジンの大聖堂と教会群、およびズワルトノツの考古遺跡

文化遺産
遺産名：
エチミアジンの大聖堂と教会群、およびズワルトノツの考古遺跡
Cathedral and Churches of Echmiatsin and the Archaeological Site of Zvartnots
国名：アルメニア
登録年：2000年
登録基準：(ii)(iii)
概要：
アルメニアは世界でも最も古い文化を持つ国のひとつで、301年には、歴史上初めてキリスト教を国教と定めている。エチミアジン大聖堂と3つの教会とズヴァルトノツの考古遺跡はまとめてエチミアジンの大聖堂と教会群ならびにズヴァルトノツの考古遺跡としてユネスコの世界遺産に登録されている。エチミアジン大聖堂は大聖堂として世界最古であり、街の歴史の中心地でもある。(Wikipedia)

エチミアツィンの宗教建築とズヴァルトノッツの考古学的遺跡は、アルメニアにおけるキリスト教の定着と、この地域の建築と芸術の発展に大きな影響を与えたアルメニア独自の教会建築の進化の証となっています。これらは、アルメニアの中央ドーム型十字架ホール型教会の進化と開花を図式化したものである。

最古のドーム型教会は、紀元301年から303年にかけてトルダト3世（ティリダテス）と聖グレゴリウス・イルミネーターによって建てられたエチミアツィンの大聖堂である。4つの後陣と4本の柱に支えられた中央ドームからなる十字形プランは、キリスト教建築全体に対するアルメニア教会建築の傑出した貢献である。アルメニア人建築家によるこの独創的な発見は、国を越えてビザンチウムに、そして中欧や西欧に広まりました。この大聖堂は、その建築的特質とは別に、内部のフレスコ画のオリジナルな絵画によって、他のアルメニア教会と区別されています。1712年から1721年まで、ナガシュ・ホヴナタンが働いていました（ドーム上部の絵と、主礼拝堂の内部の大理石に描かれた聖母像が残されています）。ハコブ・ホヴナタニャン（18世紀前半）とハルティウン・ホヴナタニャン（18世紀後半）は、定期的にエチミアティン大聖堂のために絵画を制作しています。19世紀には、ムクルトゥムとハコブ・ホヴナタニャンも大聖堂のために絵画を制作しています。

聖ガヤネ教会（AD 630）は、初期キリスト教およびアルメニア建築の中で、3廊式バジリカと中央ドームを組み合わせた最も早い例で、この形式はアルメニアと西アジアで広まりました。4列のドーム型バジリカで、調和のとれたプロポーション、中央身廊と2つの聖具室は、よく加工された凝灰岩（火山岩由来の石）で造られている。このタイプの教会の最も良い例と考えられている。聖母ガヤーヌのアーチ型墓所は、南東の聖具保管室から入る主礼拝堂の下にある。教会の屋根と壁は1652年に改修された。1683年、教会の西側ファサードに3つのベイを持つ拝廊が建設され、その北端と南端に使徒ペテロとパウロに捧げられた礼拝堂が設けられた。この拝廊は、カトリコースの埋葬場所としても使用された。

修道院の城壁は後に付け加えられました。1866年から1882年にかけて、ヴァハン・バスタミヤン院長は、修道院とアーチ型の門、院長と信徒の居住施設、学校を改修し、印刷所を設立した。

中世初期には、さまざまなタイプの中央ドーム型教会が発達し、7世紀にはアルメニアに広まった。その中でも、聖フリプシム教会は、中間のニッチと角部屋を持つ四阿の典型例である（AD 618年）。1970年代には、教会に隣接する地域で考古学的発掘調査が行われ、先史時代や初期キリスト教時代の埋葬物や1ナベの教会などが発見されました。聖フリプサイム教会は、耐震性を維持するための構造システム、装飾、建築様式が見事に融合し、水晶のような輝きを放っています。この構造システムは、その芸術的な外観の主な表現となっています。（世界遺産センターＨＰより）