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イタリア 検定1級

トリノのサヴォイア家の王宮と邸宅

2021年11月3日

文化遺産
遺産名:
トリノのサヴォイア家の王宮と邸宅
Residences of the Royal House of Savoy
国名:イタリア
登録年:1997年
登録基準:(i)(ii)(iv)(v)
概要:
リソルジメント(イタリア統一運動)の際に、主力となったサヴォイア家は、統一イタリアの首都をトリノに定め、その周辺に様々な建築を残した。多くの建物は当時の最新技術を駆使したもので、現在でもその威容を誇る。トリノ市中心部のカステッロ広場に面する王宮とその庭園をはじめ、当時政治を行った建物や王家の居所、狩猟要の建物等市内外に点在する建造物を含む。

王宮及びその庭園は、トリノ市内中心部カステッロ広場に面し、左右対称の優美な建築物。16世紀から17世紀に建てられた。1584年から1596年にはトリノ都市計画を行ったアスカニオ・ヴィトッツィ(Ascanio Vitozzi)が設計及び建築を開始し、その後が1658年にカルロ・モレッロ(Caro Morello)の設計により完成した。さらにその後一部追加され、18世紀に現在の形に完成した。裏手(北側)に広がる庭園はアンドレ・ル・ノートル(André Le Notre)が1697年に造ったものである。

マダマ宮殿(Palazzo Madama)は、同じくカステッロ広場に面する。元々ローマ帝国時代の砦であった場所に、14世紀にアカイヤ家により建築がはじまり、諸侯の后の宮殿とされた。1584年にアスカニオ・ヴィトッツィがファサードの設計をした。1718年にフィリッポ・ユヴァッラ(Filippo Juvarra)が主要部分の拡張工事を実施し、現在に至る。2006年のトリノオリンピックではこの建物が国際オリンピック委員会のラウンジ(「オリンピック・クラブ」)として使用された。

カリニャーノ宮殿(Palazzo Carignano)は、1679年、グアリーノ・グアリーニ(Guarino Guarini)によって建築が開始され、その後他の建築家に引き継がれた。レンガ造り建築としては大変ユニークで貴重。1831年までサヴォイア家の宮殿として使用され、その後1848年にサルデーニャ王国議会(Parlamento Subalpino)の議事堂となった。現在は国立イタリア統一博物館(Museo Nazionale del Risorgimento Italiano)となっている。

ヴァレンティーノ城(Castello del Valentino)は、1564年にエマヌエーレ・フィリベルトが余暇を過ごす建物として購入。ポー川を望む宮殿自身は1641年にカルロ・ディ・カステラモンテ(Carlo di Castellamonte)によって完成。現在ではトリノ工学院(Politechnico di Torino)の建築学部に使用されている。(Wikipediaより)

関連動画へのリンク

UNESCO公式HP(英語版)へのリンク

https://whc.unesco.org/en/list/823

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