文化遺産
遺産名:
ネスヴィシにあるラジヴィル家の建築と邸宅および文化関連遺産群
Architectural, Residential and Cultural Complex of the Radziwill Family at Nesvizh
国名:ベラルーシ
登録年:2005年
登録基準:(ii)(iv)(vi)
概要:
ベラルーシのネスヴィジ(Nesvizh)にあるラジヴィウ家の居城として建てられた城郭建築である。1582年にリトアニア大ヘトマン、シャウレイ城主にしてトラカイ県とヴィリニュス県の知事であったミコワイ・クシシュトフ・ラジヴィウ・シェロトカは、3階建ての威風堂々たる城を建造した。その城の土台をなしていたのは元からあった中世の城だったが、そうした古い要塞建築はルネサンス様式やバロック様式へとすっかり様変わりした。この城は1604年までには完成したが、半世紀後にいくつかの回廊が付け加えられた。城の四隅は八角形の塔で強化されていた。
ネスヴィジで最も重要な建物は、1587年から1603年に建てられたキリスト聖体教会である。この建物は水路越しの堰堤によって、城と繋がっている。この聖堂には、ラジヴィウ家の者たちが72人葬られており、めいめいがTrąby Coat of Armsの印された樺製の柩に納められている。イタリア人建築家ジャン・マリーア・ベルナルドーニの手がけたこの聖堂は、ローマのIl Gesùを範とした最初のイエズス会聖堂であり、なおかつバロック様式のファサードを備えたドーム型天井を持つ世界初のバシリカ式聖堂、そして東ヨーロッパにバロック様式建築が持ちこまれた最初の例と見なされている。
(Wikipediaより)