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セネガル 文化的景観

サムール・デルタ

2021年11月24日

文化遺産、文化的景観
遺産名:
サルーム・デルタ
Saloum Delta
国名:セネガル
登録年:2011年
登録基準:(iii)(iv)(v)
概要:
サルーム・デルタは、セネガルのサルーム川、ジョンボ川、バンジャラ川およびそれらの支流によって形成された面積50万ha(5000km2)の三角州である。西アフリカ屈指の野鳥の繁殖地になっており、敷地の一部がサルーム・デルタ国立公園やラムサール条約登録地を含む生物圏保護区となっている。

それと同時に、数千年にわたって漁撈採集を営んできた人々が作り上げた巨大な貝塚群が独特の文化的景観を形成している地域でもあり、2011年にはそれが評価されてユネスコの世界遺産リストに文化遺産として登録された。

サルーム・デルタに暮らす人々は少なくとも紀元前4世紀以降、干し貝作りを営み、その貝殻によって大きな貝塚群が数百と作り上げられてきた。生物多様性に富んだ自然環境と調和する貝塚群の存在は、数千年にわたって持続可能な開発が積み重ねられてきたことを示す優れた文化的景観を生み出している。また、貝塚の中には墓所として使われ、墳墓が築かれたものもある。それらは、その出土品とともに、かつて存在していた文化を伝える存在となっている。こうしたことから、サルーム・デルタは2011年に世界文化遺産に登録された。

貝塚, Flickr

(Wikipediaより)

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