文化的景観

世界にはさまざまな地域を代表する多種多様な風景が存在します。自然と人間の共同作品は、人々と自然環境の間の長く親密な関係を表現しています。人間とその環境との相互作用の多様性を明らかにし、維持し、生きている伝統文化を保護し、失われた文化の痕跡を保存するために、「文化的景観」と呼ばれる資産が世界遺産リストに登録されています。葡萄畑、高い山の棚田、庭園、神聖な建物などの文化的景観は、人類の創造的才能、社会的発展、想像力豊かで精神的な活力を証明しています。それらは私たちの集団的アイデンティティの一部になっています。

1992年の第16回世界遺産委員会で採択された概念で、現在までに、国境を越えた資産 6 件(登録解除された資産 1 件)を含む 121 件の資産が文化的景観として世界遺産リストに登録されています。1993年、ニュージーランドの『トンガリロ国立公園』において、世界ではじめて文化的景観の価値が認められました。最近では、文化遺産、自然遺産、複合資産に次ぐ第四の世界遺産として重視されています。世界遺産検定試験においても頻出するようになっていますので、しっかりとチェックする必要があります。本ページには、世界遺産センターでリストアップしている全121文化的景観を収録していますので、ぜひご活用ください!

※ 世界遺産センターのHPには、2023年新規登録の文化的景観がリストに入っていませんが、本ページには2023年新規登録物件も収録しました。したがって、2023年現在の文化的景観登録遺産は126件になります。