ノースウェスト・ウェールズのスレート・ランドスケープ

 文化遺産
遺産名：
ノースウェスト・ウェールズのスレート・ランドスケープ
The Slate Landscape of Northwest Wales
国名：イギリス
登録年：2021年
登録基準：(ii)(iv)
概要：
北西ウェールズのスレート景観は、工業的なスレートの採石と採掘が、スノードン山塊の山と谷の伝統的な農村環境にもたらした変化を示している。山頂から海岸まで続くこの地域は、土地所有者や資本投資家によって行われた大規模な産業プロセスによって、機会と制約がもたらされ、産業革命（1780年〜1914年）の間に、農業の風景をスレート生産の産業中心地へと変えた。この連続した資産は、6つの構成要素で構成されており、それぞれの構成要素には、残された採石場と鉱山、スレート産業加工に関連する考古学的サイト、現存する、または残された歴史的な集落、歴史的な庭園と壮大なカントリーハウス、港、港湾、埠頭、鉄道と道路システムが含まれており、残されたスレート産業の文化的景観の機能的、社会的なつながりを示している。この土地は、スレートの輸出だけでなく、1780年代から20世紀初頭までの技術と熟練労働者の輸出においても、国際的に重要な意味を持っていた。この分野で主導的な役割を果たし、世界各地のスレート採石場のモデルとなった。素材、技術、人間の価値観の交流の重要かつ顕著な例となっている。

（『世界遺産センター』HPより）