基本情報
複合遺産
資産名:テ・ヘヌア・エナタ:マルケサス諸島
正式名:Te Henua Enata – The Marquesas Islands
国名:フランス
登録年:2024年
登録基準:(iii)(vi)(vii)(ix)(x)
概要
テ・ヘヌア・エナタ(マルケサス諸島)は、南太平洋のフランス領ポリネシアに位置する12の火山島からなる群島で、先住民の言葉で「人間の土地」を意味する。タヒチ島から北東約1,500kmに位置し、世界でも最も孤立した島々の一つとされていいる。2024年7月26日、インドのニューデリーで開催された第46回世界遺産委員会において、ユネスコの世界複合遺産に登録された。
この諸島は、約2,000年前にアジアから移住してきたポリネシア人によって最初に定住された。彼らは優れた航海術を駆使し、マルケサス諸島を拠点にハワイ、イースター島、ニュージーランドなどへと移住していった。島内には、神を表現した石造りの彫像「ティキ」や岩に刻まれた絵「ペトログリフ」など、多くの考古学的遺跡が存在し、独自の文化が発展してきたことを示している。
自然環境も豊かで、切り立つ岩山、滝、雄大な入り江など、手つかずの自然が広がっている。地理的な孤立性から、多くの固有種が生息し、特に一部の島や山地にのみ見られる種も存在する。

19世紀末には、フランスの画家ポール・ゴーギャンがヒバオア島で晩年を過ごしたことでも知られている。また、1970年代以降、伝統文化の復興が進み、現在では木彫り、ダンス、音楽などの文化伝統が日常生活に息づいている。
テ・ヘヌア・エナタは、独自の文化遺産と豊かな自然遺産が評価され、世界複合遺産として登録された。この登録は、島々の類まれな文化と自然の価値を世界に知らしめ、持続可能な観光地としての地位を強化するものとなっている。
ヒバ・オア島のMusée Gauguin(ゴーギャン博物館)

ヒバ・オア島のMusée Gauguin博物館
フランス領ポリネシアのマルキーズ諸島(マルケサス諸島)、その中にあるヒバ・オア島(Hiva Oa)のアツオナ村にあるゴーギャンの博物館は、正確には「ポール・ゴーギャン文化センター(Le Centre Culturel Paul Gauguin)」(通称:ゴーギャン記念館・博物館)と呼ばれています。
後期印象派の巨匠ポール・ゴーギャン(1848〜1903年)が、文明社会を嫌い、最晩年の約2年間を過ごして息を引き取ったまさにその地に建てられています。
「快楽の家(歓びの家 / Maison du Jouir)」の復元:
敷地内最大のハイライトは、ゴーギャンが自ら設計して暮らした2階建ての伝統的な高床式アトリエ兼住居の復元です。彼が入り口の梁に刻んだ有名な言葉 「神秘的であれ、恋せよ、さらば汝は幸せにならん(Soyez mystérieuses, soyez amoureuses, vous serez heureuses)」 も再現されており、当時の彼の破天荒で情熱的な芸術生活を肌で感じることができます。
