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エルサルバドル 検定1級

ホヤ・デ・セレンの考古遺跡

2021年11月16日

文化遺産
遺産名:
ホヤ・デ・セレンの考古遺跡
Joya de Cerén Archaeological Site
国名:エルサルバドル
登録年:1993年
登録基準:(iii)(iv)
概要:
ホヤ・デ・セレンは、エルサルバドルのラ・リベルタ県で1976年に発見された考古遺跡である。火山灰層に埋もれる形で先コロンブス期のマヤ農耕民の集落がほぼそのまま保存されていたことから、「メソアメリカのポンペイ」とも呼ばれる遺跡で、1993年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。エルサルバドル初の世界遺産であり、2019年の第43回世界遺産委員会終了時点で同国唯一の世界遺産でもある。遺跡名のホヤ・デ・セレンはスペイン語で「セレンの宝石」を意味し、その遺跡の価値の高さから命名された。

590年頃に、 別の近隣の火山であるロマ・カルデーラ山が噴火し、村落は14層の火山灰に埋もれてしまった。村民たちは避難することができたので巻き込まれた遺骸などは見つかっていないが、慌しい避難だったらしく、日用道具類、陶磁器類、家具、果ては食べかけの食事などまでが後に残された。比較的低い温度の火山灰が、わずか数時間のうちに4mから8mの厚い層をなして村落をすっぽりと包み込んだおかげで、遺跡の保存状態はかなり良好なものとなったのである。

遺跡からは古民族植物学的な遺物の数々も発見されている。すみやかに降り積もったロマ・カルデラの火山灰は比較的低温・湿潤であったため、植物に関する痕跡を多く手に入れることができたのである。わけても重要なのがキャッサバ畑の発見で、新世界の考古遺跡で発見された現存最古のキャッサバ耕作地である。キャッサバは分解して長く経っていたものの、研究者たちは灰の中に空いた空洞を満たす形で石膏の型を作り出した。セレンの農夫たちは噴火するまさに直前にキャッサバを植えたのである。ほかにも、トウモロコシ畑については、収穫期と生育期のトウモロコシが植わっていたことが明らかになっているし、赤インゲン豆、カカオ、チリトウガラシなども見つかっている。

(Wikipediaより)

動画による紹介

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ホヤ・デ・セレンの考古遺跡について、正しいのはどれか

UNESCO公式HP(英語版)へのリンク

https://whc.unesco.org/en/list/675

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