Flickr

メキシコ 検定1級

カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と保護熱帯雨林群

2021年11月18日

複合遺産
遺産名:
カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と保護熱帯雨林群
Ancient Maya City and Protected Tropical Forests of Calakmul, Campeche
国名:メキシコ
登録年:2002年
登録基準:(i)(ii)(iii)(iv)(ix)(x)
概要:
カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林は、メキシコ、カンペチェ州にある同国最大級の自然保護区であるカラクムル生物圏保護区の半分程度と、その地区内に残るカラクムル遺跡群を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。カラクムル遺跡は古典期にティカルと並ぶ強大な勢力を持っていた都市国家の遺跡であり、2002年にそれがまず文化遺産として登録された後、2014年に自然保護区に拡大する形で複合遺産となった。メキシコの世界遺産はカリブ海・ラテンアメリカ地域では突出した保有件数ではあるが、複合遺産の登録は本件が初であった。また、文化遺産が拡大登録されて複合遺産となった最初の事例でもある。

(Wikipediaより)

主な構成資産

カラクムル遺跡

カラクムルの都市遺跡は30 km2 (3,000 ha)の面積に6,000以上の建造物群が残り、マヤ低地南部では最大級の都市遺跡である。また、石碑の数120はメソアメリカ最多である。そのうち100以上が西暦652年から752年に建てられており、その期間がカラクムルの絶頂期ともほぼ対応する。この都市の中心部22 km2の範囲に約22,000人、周囲も含めた70 km2に約5万人が暮らしていた時期があったと考えられている。

カラクムル周囲に大河川はなく、雨季に水の溜まるバホと呼ばれる窪地のそばに築かれた都市の一つである。カラクムルに限らず、先古典期には大きなバホ沿いに都市が築かれることがしばしばであった。カラクムルの場合、石灰石の地盤を穿ったチュルトゥンと呼ばれる地下貯水池も含め、40近くの貯水池を擁していた。

都市内に残る主な構造物は以下の通りである。

建造物I - 底辺 85 x 95 m、高さ 50 m。これはカラクムルで2番目に高い建物で、200 x 50 m の中央広場周辺に配置されている。
建造物II - 底辺は縦横共に 140 m、高さ 55 m で、カラクムルで最大の建物である。この神殿ピラミッドは王陵として用いられ、ヒスイの仮面をはじめとする複数の副葬品が出土している。
建造物III - 王宮として機能していた建物である。古典期前期の墓所も含まれており、ヒスイ製品や土器なども多数発見された[。その出土品からは王権の強大さが推測されている。
建造物IV - この建物は建造物VIと共に、太陽の運行にあわせて公共広場の東西で対をなしている。こうした建物の配置は他のマヤ都市でも見られ、「Eグループ」と呼ばれている。

建造物II, Flickr

カラクムル生物圏保護区

カラクムルにはメソアメリカで2番目に大きな森林が残されている。そのカラクムルでは、1989年5月13日に大統領令で生物圏保護区が設定された。その面積723,185 ha はメキシコ最大級である[注釈 2]。その境界はベリーズ国境やグアテマラの世界遺産のティカル国立公園とも近い。

メキシコが属するメソアメリカ生物多様性ホットスポットは世界第3位の規模とされ、その生物相は非常に豊かである。そのメキシコの固有種の動物約800種の大半が、カラクムル一帯に棲息している。

Flickr

(Wikipediaより)

世界遺産クイズ

カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と保護熱帯雨林群について、正しいものはどれか

-メキシコ, 検定1級
-