イラン

シューシュタルの歴史的水利システム

2021年11月22日

文化遺産
遺産名:
シューシュタルの歴史的水利システム
Shushtar Historical Hydraulic System
国名:イラン
登録年:2009年
登録基準:(i)(ii)(v)
概要:
サーサーン朝のシャーであるシャープール1世は、ローマ帝国皇帝ウァレリアヌスを打ち破った際に、ローマ人捕虜を用いて、カエサルの橋と呼ばれる 550 m の長さに及ぶ巨大な橋梁・ダムを建設させている。シューシュタルの周辺に張り巡らされた水利網を Ghanat と呼び、河川とため池や建物とを結び、シューシュタルの町に水を供給した。戦時には、シューシュタルの城門は閉じられた。これらの Ghanat 群は、今日でも、シューシュタルの地下室でも見受けられる。19世紀になると、シューシュタルの水利施設は存亡の危機に立たされた。結果として、19世紀以降、シューシュタルは衰退の一途をたどり、1973年にモハンマド・レザー・パフラヴィーがシューシュタルの再建に動くまで、衰退が続くこととなった。

1973年、パフラヴィー朝は、19世紀以降、水利施設が荒廃していたシューシュタルの再建に乗り出した。塔、ダム、橋などで構成され、カールーン川のギャルギャル運河とシャティート運河の2つの主要な運河を含み、ギャルギャル運河は製粉場に通じるトンネルを経由して、現在もシューシュタル市に水を供給し、フーゼスターン州における農業を振興させた。

(Wikipediaより)

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