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リビア 検定1級

サブラータの考古遺跡

2021年11月24日

文化遺産
遺産名:
サブラータの考古遺跡
Archaeological Site of Sabratha
国名:リビア
登録年:1982年
登録基準:(iii)
概要:
サブラタは、古代トリポリタニアの三都市のうち、最西端に位置した都市。現在のリビアの北西部ザーウィヤ県に位置する。現在のトリポリ(かつてのオエア)の西約65kmの地中海沿岸に存在した都市で、その遺跡群は1982年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。

サブラタ港の建造は古く、おそらく紀元前500年頃にフェニキア人の交易拠点として建造されたものである。そこは、アフリカの後背地の産品を扱う沿岸部のアウトレットとしての役割が与えられていた。

サブラタは、一時マシニッサ王が治めていた短命のヌミディア王国の属領となったあと、ローマ帝国の組み込まれ、西暦2世紀から3世紀に都市が再建された。セプティミウス・セウェルス帝が近隣のレプティス・マグナに生まれたこともあって、彼の治世下がサブラタにとっても記念すべき絶頂期であった。

しかし、この町は4世紀に相次いだ地震の被害を受け、とりわけ365年の地震の被害が大きかった。その後、ビザンティン帝国総督のもとで、規模を縮減する形で町は再建された。マグレブをアラブが占領して数百年と経つうちに、交易の拠点は移り変わり、それにつれてサブラタは一村落へと衰退していった。

サブラタの遺跡で有名なのは、3層構造を保っている雄大な3世紀の劇場だが、そのほかにもリベル・パテル(ディオニュソスと同一視される酒の神)、イシス、セラピス (Serapis) などに捧げられた神殿群がある。

円形劇場 , Flickr

ユスティニアヌス1世の治世下に建てられたバシリカ式教会堂も現存し、北アフリカのローマ都市の住居群を華やかに彩ったモザイクの床板もいくらかは現存している。床板のなかで保存状態が良いのは、海を臨む公衆浴場跡と劇場に残る白黒の床板である。

モザイク, Flickr

隣接する博物館では、サブラタの出土品のいくらかを見ることが出来るが、残りはトリポリにある国立博物館に収蔵されている。

(Wikipediaより)

関連動画へのリンク

Archaeological Site of Sabratha (UNESCO/NHK)

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