自然遺産
遺産名：
ハード島とマクドナルド諸島
Heard and McDonald Islands
国名：オーストラリア
登録年：1997年
登録基準：(viii)(ix)
概要：
ハード島とマクドナルド諸島 (Heard Island and McDonald Islands 略称：HIMI) はインド洋に浮かぶ無人島である。1947年以降、オーストラリア領。1997年からはユネスコの世界遺産（自然遺産）に登録された。
マクドナルド島, Flickr
パースの南西約4100km、ケルゲレン諸島の南東約450kmに位置する。ハード島は荒涼として、起伏が多いのが特徴で、ビッグベン・マッシフにある2745メートルのモーソン・ピークなどに代表される。マクドナルド諸島は比較的小さく、岩で出来ているのが特徴である。それらすべての面積は412km2である。港はない。
モーソンピークとマクドナルド島は、オーストラリア領内にある唯一の活火山です。モーソンピークはオーストラリアで最も高い山の一つであり（コジオスコ山よりも高い）、南極領域のマクリントック山に次ぐ高さである。 モーソンピークは過去10年間に数回噴火しており、最近の噴火は2016年2月2日に撮影されたものである。 マクドナルド島の火山は7万5千年間休火山だったが、1992年に活動を開始し、その後も数回噴火しており、最近では2005年に噴火している。
ハード島, Flickr
ハード島はグループの中でも最も大きく、41の氷河（島の80%は氷]）に覆われた368平方キロメートル（142平方mi）の山岳島で、ビッグ・ベン山塊に支配されている。歴史的に活発な火山であるビッグ・ベンの山頂、モーソン・ピークの最高標高は2,745メートル。2000年7月にハワイ大学地球物理学・惑星学研究所（HIGP）のサーマルアラートチームが撮影した衛星画像では、ビッグ・ベンの山頂から南西に向かって長さ2km、幅50～90mの溶岩流が活発に流れている様子が映し出されていた。
ハード島には、エレファント・スピットを含む、湿地帯の植物、ラグーンまたはラグーンの複合体、岩の多い海岸、砂の多い海岸など、小さな湿地帯が沿岸の周辺に点在している。これらの湿地帯の多くは、活発な氷河によって隔てられている。また、いくつかの短い氷河からの流れや氷河のプールがある。
HIMI 湿地は、オーストラリアの重要な湿地のディレクトリに掲載されており、英連邦が管理する湿地の最近の分析では、国際的に重要な湿地として、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約（ラムサール条約）に基づいて推薦される最上位にランクされた。
湿地帯は、多くの南極および亜南極の湿地帯の動物にとって重要な繁殖地と給餌地を提供している。これらには、南ゾウアザラシ、マカロニペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギン、イースタンイワトビペンギンなどが含まれ、ラムサール条約では湿地性種とされている。また、島の非湿地の植生部分は、ペンギンやその他の海鳥のコロニーを支えている。
諸島全体はオーストラリアの領土で、オーストラリア環境と遺産省（Australian Department of the Environment and Heritage）のオーストラリア南極局（Australian Antarctic Division）が管理している。島は環境保護のために保護され、研究者のみに公開されている厳正保護地域である。
（Wikipediaより）
