自然遺産
資産名:
バレ山脈国立公園
Bale Mountains National Park
国名:エチオピア
登録年:2023年
登録基準:(vii)(x)
概要:
この資産は、古代の溶岩流出、氷河化、グレート・リフト・バレー(大地溝帯)による分断の複合的な力によって形成された、並外れた美しさを持つ景観モザイクを守っている。火山の峰々や尾根、ドラマチックな断崖絶壁、一面に広がる渓谷、氷河湖、緑豊かな森林、深い渓谷、数多くの滝があり、類まれな自然の美しさを作り出している。公園内には、生態系、生物種、遺伝子のレベルで多様かつユニークな生物多様性が存在し、5つの主要河川が源を発しているため、エチオピア内外の何百万人もの人々に水を供給し、生活を支えていると推定されている。(世界遺産センターHPより)
エチオピアの南東部、首都アディスアベバから約400キロ離れたところに、アフリカのみならず世界でも有数の固有種が生息するバレ山地がある。エチオピアの保護地域は、バレ山地国立公園によって構成されており、その広さは約2,200平方キロメートルに及ぶ。
湿潤で全体的に温暖、標高差も大きいバレ山地にはエチオピア固有の20種の動物が生息しており、そのうち5種の哺乳類はここでしか見られない。特に、エチオピアオオカミの残存個体数の半分以上がここに生息している。その他の哺乳類には、マウンテン・ニャラ、メネリック・ブッシュバック、スポッテッド・ハイエナ、ライオン、ヒョウ、アフリカン・ワイルド・ドッグなどがいるが、いずれも数は極めて少ない。全体的に見ると、げっ歯類の種が多く、そのうちの数種は食物連鎖の要であり、エチオピアオオカミの存在だけでなく、この地域に猛禽類が多い理由にもなっている。鳥類に関しては、この地域は非常に豊かで、これまでに280種以上が確認されている。(Journeys by Design Limited HPより)