文化遺産
遺産名:
ポン・デュ・ガール(ローマの水道橋)
Pont du Gard (Roman Aqueduct)
国名:フランス
登録年:1985年
登録基準:(i)(iii)(iv)
概要:
ポン・デュ・ガールはフランス南部・ガール県のガルドン川に架かる水道橋である。ユゼスからニームへ水を運ぶための水路の途中にあり、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの時代に建設された。古代ローマ人にとって、水を豊富に供給することは、町づくりのうえで大変に重要なことであった。ローマ都市ニームに給水するために、アウグストゥスの腹心である政治家アグリッパが紀元前19年頃、アヴィニヨン近郊の水源地ユゼスからネマウスス(ニーム)まで約50kmの水路を建設したとされる。全長275mの橋は3層のアーチ構造になっており、川面からの高さは49mある。建材には白亜紀の石灰岩が使われており、別の場所で加工済みのものを持ち込んで組み立てられたと考えられている。18世紀の思想家J.J.ルソーはこの巨大な橋を前にしたときの驚きを次のように語っている。
「この3層からなる素晴らしい建造物の上を歩き回ったが、敬意からほとんど足を踏めないほどであった。自分をまったく卑小なものと思いながらも、何か魂を高揚させてくれるものを感じて、なぜローマ人に生まれなかったのかとつぶやいていたのだった」(Wikipedia、世界遺産300より)
Photo by PeterLademann https://ladpeter.wordpress.com, Bernard Delefosse, Seckington Images, † Michael from Flickr
関連動画へのリンク
Pont du Gard, France - World Heritage Journeys
フランス、プロヴァンス:ポンデュガールとニーム
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