文化遺産
遺産名:
フォース鉄道橋
The Forth Bridge
国名:イギリス
登録年:2015年
登録基準:(i)(iv)
概要:
フォース鉄道橋は、イギリス・スコットランドのエディンバラ近郊のフォース湾に架かる鉄道橋である。全長2530 mのカンチレバートラス橋で1890年に完成した。19世紀、75名の死者を出した「テイ橋の悲劇」など強風による落橋事故が相次いだため非常に強固な橋として設計された。テイ橋の教訓からフォース橋は強風の影響を考慮して設計されている。橋は3つの菱形をしたカンチレバー(片持ち梁)と、それに挟まれ支えられるガーダー橋、さらに岸から橋本体への取り付け部からなっている。また、材料として鋼鉄を用いている。使用された鋼鉄は51000t以上。また鋼鉄を繋ぎ止めるために800万個のリベットが使用された。541mの支間(スパン)は世界2位の長さを誇る。(Wikipediaより)
Photo by Grant Morris, William James Chalmers, gillyd.d, Phil Petrie, Ian Cook, Christian WILT, trevor plackett, Miroslav Petrasko from Flickr
テイ橋の悲劇
トーマス・バウチはスコットランドのテイ湾に架かるテイ橋を設計した人物である。テイ橋は1878年に開通した長さ約3 kmのトラス橋で、バウチはこの功績でナイトの称号を与えられ、当代随一の設計者として知られていた。ところがスコットランドは風が強く、テイ橋は完成した翌年の1879年に強風で崩壊、運悪く通過中の列車がテイ湾に落ち、75名の死亡者を出してしまった。設計段階で風の影響を軽視していたのと、材料が粘りに欠ける鋳鉄だったこと、工事や管理がずさんだったことが指摘された。バウチ卿はフォース橋の設計も担当していたが責任を問われ、フォース橋の建設は基礎工事に取りかかったところで中止。失意のうちに死去している。
フォース橋
設計を引き継いだのはジョン・ファウラーとベンジャミン・ベイカーだった。テイ橋の教訓からフォース橋は強風の影響を考慮して設計されている。橋は3つの菱形をしたカンチレバー(片持ち梁)と、それに挟まれ支えられるガーダー橋、さらに岸から橋本体への取り付け部からなっている。支間(フォース橋の場合は2つのカンチレバーの中心間)の距離は521mで、カナダに同じくカンチレバー橋であるケベック橋が完成するまで世界一の長さであった。3つあるカンチレバーの高さは104m。長さは415m。桁橋の長さは106mで、満潮時の海面からの桁下高さは46mである。また、材料として鋼鉄を用いている。使用された鋼鉄は51000t以上。また鋼鉄を繋ぎ止めるために800万個のリベットが使用された。
(Wikipediaより〕
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UNESCO公式HP(英語版)へのリンク
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The Forth Bridge - UNESCO World Heritage Centre
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