セルビア 検定1級

ガレリウス帝の宮殿、ガムジグラード・ロムリアーナ

2021年10月31日

文化遺産
遺産名:
ガレリウス帝の宮殿、ガムジグラード・ロムリアーナ
Gamzigrad-Romuliana, Palace of Galerius
国名:セルビア
登録年:2007年
登録基準:(iii)(iv)
概要:
セルビアのガムジグラードの近くには、古代ローマ皇帝ガレリウスが生まれた場所であり、死後埋葬された場所でもある城塞、ロムリアーナ(フェリクス・ロムリアーナ)の遺跡が残っている。ガムジグラードは、ガレリウスが自身の母をたたえて建造した街である。もともとは、母の名ロムラからロムリアーナと呼ばれていた。ガレリウス帝は、農民から軍人を経て皇帝となった、異色の人物。政治の舞台から去った彼が余生を過ごしたこの宮殿は、塁壁と塔に囲まれ、すべての床面がモザイクで装飾されている。7世紀はじめに、アヴァール人やスラヴ人の手によって破壊されてしまったが、母の墓や凱旋門などが今も残る。(『世界遺産大事典』より)

ロムリアーナの城砦群は、今日では西門と主要な城壁が残っている。考古学者たちは、ここで、宝石、武器、貨幣といった古代ローマ時代に遡る多くの遺物を発見している。特に貨幣は年代を判断する助けになるものである。

廃墟にも興味深いものは至る所にある。バシリカ跡、寺院跡、共同浴場跡などである。ガレリウスによって建てられた宮殿は、美しい柱やモザイク画が残っている。それらのモザイク画のひとつはアドーニスを描いたものであり、他には狩猟の場面を描いたものもある。材質には大理石や斑岩が用いられており、在りし日の宮城としての栄華を偲ばせる。

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(Flickrより)

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