文化遺産
遺産名:
バミューダ諸島:歴史的都市セント・ジョージと関連要塞群
Historic Town of St George and Related Fortifications, Bermuda
国名:イギリス
登録年:2000年
登録基準:(iv)
概要:
バミューダ(Bermuda)は、北大西洋にある諸島でイギリスの海外領土である。イギリスの海外領土の中でも、政治的・経済的な自立度が高い。金融部門と観光産業に支えられており、2005年には、一人当たりのGDPが世界で最も高い数値を記録した。タックス・ヘイヴンとしても知られている。2010年には、首都ハミルトンが世界第34位の金融センターと評価されている。
1609年、イギリスから北アメリカのバージニア植民地へ向かうイギリス人入植者達を乗せた8隻の船がバミューダ沖で嵐に巻き込まれ、その中の1隻ジョージ・ソマーズ船長の率いる130人を乗せたシー・ベンチャー号が波にもまれて仲間の船とはぐれ、バミューダのリーフに難破した。乗員乗客は、やむをえずこの島に定住することとなった。しかし、暖かく豊かな島で気力を取り戻した乗員乗客達は島で木を切り、シー・ベンチャー号から計器を取り出し、デリバランス号(Deliverance)とペイシェンス号(Patience)の2隻の船を造った。1610年、この2隻の船に分乗して、島を後に再びバージニアへ向かった。これを機に1612年、シー・ベンチャー号の船長だったジョージ・ソマーズを中心とした60人を始めとするイギリス人のバミューダ諸島への入植が始まった。1684年にロバート・ロビンソンが最初の総督となりバミューダ諸島は正式にイギリスの植民地となる。イギリスからよりアメリカとの距離が近いため、南北戦争時はヨーロッパとアメリカを結ぶ中継地になっていた。ヴィクトリア朝時代に、北アメリカの避寒リゾート地としてこの島への観光旅行が盛んとなり、それ以来、観光業がこの島の経済を支えてきた。
街には17〜18世紀に建造された石造りの家が建ち並び、中でも内部に18世紀当時の家具が残された邸宅タッカー・ハウスや、1713年に再建されたイギリス国教会の教会としては西半球最古とされるセント・ピーターズ教会など、当時の歴史を今に伝える重要な史跡が残る。
(Wikipedia、『世界遺産大事典』より)
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関連動画へのリンク
Historic Town of St George and Related Fortifications, ... (UNESCO/NHK)
UNESCO公式HP(英語版)へのリンク
https://whc.unesco.org/en/list/983