文化遺産
遺産名:
サン・ミリャン・ユソとスソの修道院群
San Millán Yuso and Suso Monasteries
国名:スペイン
登録年:1997年
登録基準:(ii)(iv)(vi)
概要:
スペイン北部にある、この地で没した守護聖人ミリャンの修行場付近に建設された2つの修道院。2つの建造物群のうち、より古いのがスソ修道院である。これは、10世紀のレポブラション(Repoblación, 再入植)期の建築様式の簡素さをしっかりと守っている。下方のカルデナス渓谷(Càrdenas)に、「ラ・リオハのエル・エスコリアル」ことユソ修道院の堂々たる姿がある。元々は1050年に建てられたルネサンス様式のものだったが、1367年にエドワード黒太子に荒らされ、その後再建された。現存するものは全面的に再建されており、16世紀から18世紀のルネサンス様式やゴシック様式のものである。
現存最古のカスティーリャ語文書が書かれたのも、この修道院であった。977年に聖アウグスティヌスの作品のラテン語で書かれた注釈である Glosas Emilianenses を筆写した写字生が、欄外に数行のカスティーリャ語訳を書き付けたのである。この写本は後述のユソ修道院に保管されていたが、現在はエル・エスコリアル修道院に所蔵されている。(Wikipediaより)