文化遺産
遺産名:
ノヴォデ−ヴィチー修道院関連遺産群
Ensemble of the Novodevichy Convent
国名:ロシア
登録年:2004年
登録基準:(i)(iv)(vi)
概要:
モスクワにある正教会の修道院の中でも、有名な女子修道院の1つである。2004年にUNESCOの世界遺産に登録された。
1524年に、ノヴォデヴィチ女子修道院は創建された。モスクワ大公・ヴァシーリー3世の命によって、建設が開始されたこの修道院は、1514年に、スモレンスクがモスクワ大公国に併合されたことを記念して建てられた。敷地の中央には鐘楼を擁したスモレンスキー聖堂が立つ。修道院は、モスクワ川の湾曲部における要塞の役割を果たしていた。これは、他の修道院も同じような役割を持っていた。創建の際に、3,000ルーブルと2つの村が修道院に与えられた。イヴァン4世の時代には、さらに複数の村が寄進されている。
この修道院は、ロシア王家やボヤール(Boyar、10世紀から17世紀にかけての貴族のことを指す)出身の貴婦人たちを多くかくまったことで有名である。彼女たちには、ヴェールの着用が義務付けられた。修道院で修道女となった女性で著名な者では、フョードル1世の妻であるイリナ・ゴドゥノヴァ、ピョートル1世の姉妹であるソフィア・アレクセーエヴナ、そして、ピョートル1世の最初の妻であるエヴドキヤ・ロプーヒナである。修道院の墓地には皇帝の家族のみならず、アントン・チェーホフなどの著名な作家や芸術家も眠る。
モスクワ・バロックと呼ばれた建築様式は、17世紀後半のモスクワの建築に大きな影響を与えた。
(Wikipediaより)