文化遺産
遺産名：
ケレタロの歴史的建造物地区
Historic Monuments Zone of Querétaro
国名：メキシコ
登録年：1996年
登録基準：(ii)(iv)
概要：
ケレタロ（Querétaro）は、メキシコのケレタロ州の基礎自治体（ムニシピオ）である。町は1531年に建設された。17世紀から18世紀には町が発展し、美しい街並みとなった。その当時の歴史の残る地域が、世界遺産として登録されている。「ケレタロ歴史的建造物地区」(1996年、文化遺産)17世紀に建てられたサンタ・クララ教会堂の黄金の祭壇は、バロック様式でありながら、心臓を神に捧げた先住民の風習を想起させるように、心臓が緻密な彫刻で作られている。こうした独特の装飾は、「ケレタロ流バロック」と呼ばれ、高く評価されている。
多民族国家であることを象徴するような、コロニアル様式の町並みが特徴的。また、17世紀から18世紀にかけての優れた建築物が数多く残っている。スペイン統治時代の幾何学的な街並みと、インディアン居住区の曲がりくねった路地が共存しているのが特徴である。オトミ族、タラスコ族、チチメカ族、そしてスペイン人が共に暮らしたこの町は、16世紀から続くスカイラインと、多くの華麗な市民・宗教バロック様式のモニュメントで有名である。アメリカ大陸のスペイン植民地時代の町としては珍しく、当初からスペイン人入植者のための直線的な町と、先住民の住む曲がりくねった小路とに分かれていた。
建設後、この街は、新スペインの首都に到達するために越えなければならない南東部の構造と同時に、スペイン人が徐々に定住する南部地域と、チチメカ族などの敵対遊牧民の支配下にあった北部地域の境界という、二重の重要な役割を担った。
Querétaro, Flickr
Querétaro, Flickr
（Wikipedia、世界遺産大事典より）
