文化遺産、文化的景観
遺産名:
ロベルト・ブルレ・マルクスのサイト
Sítio Roberto Burle Marx
国名:ブラジル
登録年:2021年
登録基準:(ii)(iv)
概要:
リオデジャネイロの西に位置するこの場所は、造園家であり芸術家でもあるロベルト・ブルレ・マルクス(1909-1994)が40年以上かけて行った、モダニズムの思想を取り入れた自生植物を使った「生きた芸術作品」と「風景の実験室」を作るプロジェクトの成功例である。1949年に始まったこの庭園は、ブルレ・マルクスのランドスケープ・ガーデンを特徴づけ、国際的なモダン・ガーデンの発展に影響を与えた主要な特徴を備えている。この庭園の特徴は、曲がりくねった形、大量の植栽、建築的な植物の配置、劇的な色のコントラスト、熱帯植物の使用、伝統的な民族文化の要素の導入などである。1960年代の終わりには、ブラジルの植物の最も代表的なコレクションと、その他の珍しい熱帯種が展示された。敷地内には3,500種の熱帯・亜熱帯植物が栽培されており、マングローブ湿地やレスティンガ(海岸沿いの熱帯・亜熱帯の湿潤広葉樹林の一種)、大西洋岸森林など、この地域の原生植生と調和している。Sítio Roberto Burle Marxは、環境と文化の保護の基礎となる社会的協力を含む、プロセスとしての形態の生態学的概念を示している。この庭園は、世界遺産に登録された最初の近代的な熱帯庭園である。
(『世界遺産センター』HPより)