文化遺産
遺産名:
オウロ・プレトの歴史都市
Historic Town of Ouro Preto
国名:ブラジル
登録年:1980年
登録基準:(i)(iii)
概要:
オウロ・プレットは17世紀より起こったゴールドラッシュで建設された金鉱採掘のための植民都市のひとつであり、その中心都市として、18世紀に栄えた。ブラジルの南東部の山間ミナス・ジェライス州に位置するこの地に金鉱が発見されたのが1693年。これをもって、この地に凄まじいまでのゴールドラッシュが起こり、それまで何もない高原に過ぎなかったこの地に次々と街が生まれていった。そのうちの中心都市であったのがオウロ・プレットで、金鉱の発見からわずか40年ほどの間に10万人を擁する都市となった。18世紀の一時期には世界の金の60%が産出された。
都市は現代の生活に必要なわずかな変化はあるものの、全体として植民都市の名残をほぼ完全にとどめている。この都市出身であり、ブラジルのミケランジェロと称えられる彫刻家アレイジャジーニョの手になる教会建築(ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール教会堂など)、ゴールドラッシュで財を成した人々の寄進によるバロック様式の教会の数々、この地に数多く残るそうした建築物は、この地を観光都市として今にあらしめている。植民都市時代のこの地方の芸術は大きく発展し「ミナス・バロック」として知られる、彫刻家・建築家のアレイジャジーニ、画家のメストレ・アシャイデ、作曲家のロボ・デ・メスキータ一家、詩人のトマス・ゴンザガなどがこの地で作品を残している。
(Wikipediaより)