文化遺産
遺産名:
ユダヤ低地にあるマレシャとベト・グヴリンの洞窟群:洞窟の大地の小宇宙
Caves of Maresha and Bet-Guvrin in the Judean Lowlands as a Microcosm of the Land of the Caves
国名:イスラエル
登録年:2014年
登録基準:(v)
概要:
ベト・グヴリン=マレシャ国立公園はイスラエルの南部地区にある国立公園(国立考古公園)で、第一神殿時代のユダ王国の主要都市のひとつマレシャと、古代ローマ時代の主要都市のひとつエレウテロポリス(ベト・グヴリン)の遺跡を含んでおり、2014年に「ユダヤ低地にあるマレシャとベト・グヴリンの洞窟群 : 洞窟の大地の小宇宙」の名でUNESCOの世界遺産リストに登録された。この遺跡で出土した遺構には、大規模な墓所、埋葬用の洞窟群、古代ローマ時代のアンフィテアトルム、ビザンティン期の聖堂、公衆浴場、モザイク群などが含まれる。
マレシャの最初の発掘は、1898年から1900年にかけて、ブリス (Frederick J. Bliss) とマカリスター (R. A. Stewart Macalister) によって行われ、塔を備えた市壁に囲まれた計画的かつ防衛堅固なヘレニズム都市が出土した。彼らによって、遺丘のヘレニズム的な2層とイスラエル的な1層が同定された。また、都市で使われていた多くのオリーブ圧搾器、コルンバリウム(鳩の巣形遺構)、貯水槽なども発見された。
マレシャは1989年以降、ベト・グヴリン(エレウテロポリス)は1992年以降、イスラエルの考古学者アモス・クロネル (Amos Kloner) が発掘調査にあたった。その結果、ベト・グヴリンでは、巨大な公衆浴場、駐留していたローマ軍によって建設されたアンフィテアトルム、その壁と一体化した十字軍時代の砦、付随する聖堂などが発見された。
(Wikipediaより)