文化遺産
遺産名:
ヒヴァのイチャン・カラ
Itchan Kala
国名:ウズベキスタン
登録年:1990年
登録基準:(iii)(iv)(v)
概要:
イチャン・カラ(ウズベク語: Ichan Qa'la)とは、中央アジア、西アジアの都市に見られる市街地の形態である。城壁に囲われた市街地で、日本語に直訳すると「内城」となる。城壁の外に発展した郊外の区域は「デシャン・カラ(ディシャン・カラ、外城)」と呼ばれる。
中央アジアと西アジアの各都市に存在する内城のうち、無傷の状態で保たれているのはヒヴァのイチャン・カラのみであり、封建的・イスラーム的都市国家を知る上で一級の資料となっている。
イチャン・カラは東西約450m、南北約650mに広がり、やや東に傾いた長方形をしている。城壁の高さは7-8m、基部の厚さは5-6m、全長2.2km、面積は26ヘクタールに及び、周囲を外壁のデシャン・カラに守られている。かつてヒヴァには城壁に死者を埋葬する旧習があり、埋葬された人骨の一部は城壁の表面に露出している。
イチャン・カラの建築物は大きくアルク(城郭)、マドラサ(神学校)、モスク(寺院)、マスジッド(霊廟)に大別される。20のモスク(寺院)と20のマドラサ(神学校)と6基のミナレットなど、50以上の歴史的建造物と250以上の古い住居が残る。
ヒヴァの町の始まりとなったという伝承が残されているヘイワクの泉は、パフラヴァン・マフムード廟の中庭に存在する。
(Wikipediaより)