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イエメン

ザビードの歴史地区

2021年11月21日

文化遺産
遺産名:
ザビードの歴史地区
Historic Town of Zabid
国名:イエメン
登録年:1993年
登録基準:(ii)(iv)(vi)
概要:
ザビードは、イエメンの西部に位置するフダイダ県に属する都市である。紅海から20kmほど内陸に位置している。豊かな農業生産と交易により、ザビードにはイエメンにおけるいくつかの王朝の首都が置かれたほか、宗教・学術の中心としても栄えた。しかし、16世紀後半以降街が衰微すると地域の中心はフダイダに移り、以後のザビードは地方の小都市となっている。

13世紀から16世紀前半にかけて、イエメンだけではなくインド洋一帯のイスラーム諸地域における教育・宗教の中心地でもあったことから、1993年に「古都ザビード」としてUNESCOの世界遺産リスト(文化遺産)へ登録された。

ザビードの歴史は、9世紀初頭にアッバース朝のカリフ、マアムーンがティハーマ地方で起きた部族反乱を鎮圧するため、ムハンマド・イブン・ズィヤードを派遣したことにさかのぼる。鎮圧後の統治も任されたイブン・ズィヤードは現在のザビードに城塞を建設し、これが発展して都市となった。この結果、14世紀後半にはザビードは4つの門を持つ全長約9kmの城壁で囲まれ、200以上のモスクやマドラサが林立する教育・宗教の一大都市となっていた。各地から人が集まり、その中には『三大陸周遊記』で知られるイブン・バットゥータのような人物もいた。14世紀にこの地を訪れたバットゥータは、町の環境と住民の性質を称賛した。

(Wikipediaより)

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