文化的景観、文化遺産
遺産名:
ディアルバクル要塞とベヴセル庭園群の文化的景観
Diyarbakır Fortress and Hevsel Gardens Cultural Landscape
国名:トルコ
登録年:2015年
登録基準:(iv)
概要:
ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観は、2015年の第39回世界遺産委員会で登録されたトルコの世界遺産の一つである。古代ローマ時代に築かれ、時代ごとに様々な修繕が行われてきたディヤルバクルの城壁は、万里の長城に次いで世界第2位の長さと言われている。この城壁に囲まれたディヤルバクル旧市街を培ってきたのが、都市とティグリス川をつなぐヘヴセル庭園である。これらが一体となった文化的景観は、肥沃な三日月地帯に属する地域で時代ごとに中心的な役割を果たしてきた城塞都市の発展段階をよく伝えている。これらの文化的景観は、食糧と水を都市に供給するティグリス川流域と都市が深い関係にあることを示している。
城壁の発達は古代ローマ時代のことである。その時代に地域の主要都市となったディヤルバクルでは、段階的に城壁が整備され、現存する城壁のもとが形成された。イスラームの勢力圏に入っても、地域の主都としての重要性は揺らがず、ことに11世紀には城壁に様々な修復工事が行われた。この修復のときに多くの碑文が書かれた。城壁には時代ごとの変遷を伝える碑文が63件残されているが、東ローマ帝国時代に遡るものはわずかに6件、残りはイスラーム勢力圏内に入った後のものである。
(Wikipediaより)